キヤノンの高級コンパクトデジタルカメラ「PowerShot G1 X Mark II」」は、最短で5cmまで近寄って撮れるマクロ性能の高さが魅力のひとつ。さらに、レンズ前面にオプションのアクセサリーを装着することで、撮影倍率をいっそう高めることも可能だ。長期試用レポートの第1回は、強化したマクロモードを使って植物のクローズアップ撮影を楽しんでみよう。
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F2.0と5cmマクロを実現した1.5型CMOS機 キヤノン「PowerShot G1 X MarkII」(2014年2月12日)
PowerShot G1 X Mark IIのマクロモードでは、ズームのワイド端で最短5cm、テレ端で最短40cmまで接近可能になっている。これは、ワイド端で20cmまでしか寄れなかった初代モデル「PowerShot G1 X」に比べて大きく進化した部分である。この接写能力は、たとえば植物をクローズアップで撮る際などに役に立つ。下の写真では、ズームのワイド端を使ってローアングルから花びらに接近することで、青空と植物の色のコントラストを際立たせている。
撮影モード:絞り優先オート(F8 1/500秒) 露出補正:±0 感度:ISO100 WB:オート 焦点距離:12.5mm(原寸大画像を見る) |
ただし個人的には、ワイド端の最短5cmは十分と感じるが、テレ端の最短40cmはまだ少々物足りなさを覚える。最短撮影距離での撮影範囲は、ワイド端で102×68mm、テレ端で142×95mmとなるが(アスペクト比3:2の場合)、欲を言えばあと一歩近寄って写したいところだ。
そこで、クローズアップレンズを試してみることにした。クローズアップレンズとは、レンズの前面にセットすることで撮影倍率を高めるアクセサリーだ。PowerShot G1 X Mark IIの場合、オプションの「フィルターアダプター FA-DC58E」をレンズ前に取り付けることで、フィルター径58mmのクローズアップレンズが装着可能になる。
クローズアップレンズなし(原寸大画像を見る) |
クローズアップレンズ使用(原寸大画像を見る) |