Twitterには、ツイートやアカウントの情報をオープンにする「公開アカウント」と、一部に限定する「非公開アカウント(鍵垢)」があります。実際には「ツイートを非公開」に設定することで、アカウントを非公開にした状態に近くなります。

Twitterの「非公開アカウント」「鍵アカウント(鍵垢)」とは

冒頭でTwitterには「公開アカウント」と「非公開アカウント」の2種類があると述べましたが、実はTwitterの公式情報にこれらの呼び方は一切出てきません。正確には、Twitterで非公開に設定できるのは「ツイート」です。アカウントそのものを非公開にする設定項目は存在しません。

しかし、ツイートを非公開にすることで、ツイートの閲覧や各種リアクションができるユーザーを自分のフォロワーのみに制限できます。よって実質的に「ツイートの非公開設定」が「アカウントの非公開設定」を兼ねていると言えるでしょう。

本記事でもネット上で広く使われている「非公開アカウント」という呼び方を使用しますが、それには上記のような背景があります。「非公開アカウント」にはアカウント名の横に鍵のアイコンがつくため、「鍵アカウント」や「鍵垢」とも呼ばれています。

  • Twitterの非公開設定

    Twitterにはアカウントを非公開にする設定はありません。ツイートを非公開に設定することでプライバシーを確保します

  • Twitter、「鍵垢」のにつく鍵アイコン

    ツイートを非公開にすると、アカウント名の横に鍵アイコンがつきます。「鍵垢」と俗に呼ばれる所以です

Twitterアプリから非公開にする方法(iPhone/Android向け)

スマホのTwitter公式アプリで「ツイートを非公開にする」方法を紹介します。この設定を行うことで、実質的に非公開アカウント(鍵垢)となります。今回は手順の説明にiPhoneを使用していますが、Androidスマホでも同じです。

  • 【iOS/Android】Twitterのツイートを非公開にする方法1

    【1】Twitterのホーム画面を開き、左上にある自分のアイコンをタップします

  • 【iOS/Android】Twitterのツイートを非公開にする方法2

    【2】メニューを下方にスクロールして、「設定とプライバシー」をタップします

  • 【iOS/Android】Twitterのツイートを非公開にする方法3

    【3】「プライバシーとセキュリティ」をタップします。Androidでは「プライバシーと安全」という表記です

  • 【iOS/Android】Twitterのツイートを非公開にする方法4

    【4】「オーディエンスとタグ付け」をタップします

  • 【iOS/Android】Twitterのツイートを非公開にする方法5

    【5】「ツイートを非公開にする」をオンにすると、アカウントを非公開にできます

  • 【iOS/Android】Twitterのツイートを非公開にする方法6

    【6】自分のプロフィールを開いて、アカウント名の横に「鍵」が付いていることを確認します

「非公開アカウント」という言葉が頭にあると、手順【3】の画面で誤って「アカウント」を選んでしまいがちです。何度も繰り返しますが、Twitterにアカウントを非公開にする設定はありません。

説明画面は、2021年12月29日時点の最新バージョン8.94で検証したものです。旧バージョンでは、「設定とプライバシー」→「プライバシーとセキュリティ」→「ツイートを非公開にする」という流れの場合があります。

ブラウザ版のTwitterから非公開にする方法(PC向け)

PCでブラウザ版のTwitterにアクセスして、ツイートを非公開にする方法を紹介します。最初にメニューの「もっと見る」から入るところ以外は、スマホのTwitter公式アプリと同じ流れです。

  • 【PC】Twitterのツイートを非公開にする方法1

    【1】ホーム画面左側の「もっと見る」をクリックします

  • 【PC】Twitterのツイートを非公開にする方法2

    【2】①「設定とプライバシー」→②「プライバシーとセキュリティ」→「オーディエンスとタグ付け」の順にクリックします

  • 【PC】Twitterのツイートを非公開にする方法3

    【3】「ツイートを非公開にする」のチェックボックスをオンにすると、実質的に非公開アカウントとなります

公開アカウントと非公開アカウント(鍵垢)の相違点

ツイートを非公開に設定して実質的な「非公開アカウント」とした場合、どのような閲覧制限やアクション制限ができるのでしょうか? 公開アカウントと非公開アカウントの違いを下表にまとめました。各項目の可/不可は、外部ユーザーからの視点で記載しています。

  公開アカウント 非公開アカウント
ツイート 閲覧可能 フォロワーのみ
閲覧可能
プロフィール 閲覧可能 プロフィール画面
のみ閲覧可能 ※
フォロー 可能 フォロー申請が
承認されれば可能
いいね 可能 フォロワーのみ可能
お気に入り 可能 フォロワーのみ
可能
ブックマーク 可能 フォロワーのみ
可能
その他共有 可能 不可
リツイート 可能 不可
リプライ 可能 フォロワーのみ
可能
メンション 可能 可能
DM 設定による 設定による
ユーザー検索 可能 可能
ツイート検索 可能 フォロワーのみ
可能

※フォロワーはプロフィール画面からフォロー一覧やフォロワー一覧も閲覧可能

ツイートが閲覧可能なのはフォローを許可したユーザーに限られる点は、広く知られていることでしょう。その他、とくに注目すべき相違点として、以下の三項目をピックアップします。

一つ目は「リツイート」。非公開アカウントが発信したツイートは、フォロー申請が許可されたアカウント(フォロワー)も含め、リツイートすることはできません。

二点目は「メンション」。非公開アカウントに対しても「@ユーザー名」を付けたツイート(メンション)を送ることは可能です。ただし、非公開アカウントが反応したツイートを送っても、フォロワーになれていなければ、そのツイートは閲覧できません。

最後に「検索」。Twitterの「ユーザー検索」においては、非公開アカウントも検索結果に表示される対象となります。非公開に設定できるのはツイートであって、アカウントではないことをあらためて認識しておきましょう。

  • 非公開アカウント(研究班B)のツイートに対して、フォローを許可されているアカウント(研究班A)からどのようなアクションが可能かを実際に検証しました。①リツイートはボタンがグレーアウトされて不可。②「いいね」は可能。③その他の共有は、④ブックマークだけ可能。⑤リプライは可能

非公開アカウント、フォローリクエストの送信方法と承認方法

非公開アカウントのツイートを閲覧するには、フォローリクエストを送って承認したもらう必要があります。逆に、非公開アカウントにはフォローリクエストを承認するだけでなく拒否する権利があります。

ちなみに、非公開アカウントであっても、Twitterの検索機能ではアカウント名が検索結果に表示されます。また、プロフィール画面も非公開にはならず、すべてのユーザーが閲覧可能な状態です。

今回は、アカウントAから非公開アカウントBに向けてフォローリクエストを送信して、承認されるまでの流れを紹介します。iPhone(iOS)版のTwitterアプリで手順を検証していますが、Android版やブラウザ版のTwitterでも同様です。

  • 【iOS/Android】フォローリクエストの送信方法・承認方法1

    【A.フォロー側】非公開アカウントのプロフィールページから「フォローする」ボタンをタップして、リクエストを送信します。その後、ボタンの表示名は「フォロー許可待ち」に変わります

  • 【iOS/Android】フォローリクエストの送信方法・承認方法2
  • 【iOS/Android】フォローリクエストの送信方法・承認方法3
  • 【B.非公開側】フォローリクエストが届くと、メニューの「フォローリクエスト」に数が表示されるのでタップします。フォローを許可するにはチェックボタンをタップします。拒否するには×ボタンをタップします

フォローリクエストが承認されると、フォロー側・アカウントAのタイムラインに非公開アカウントBのツイートが流れ始めます。アカウントAのフォロー一覧には、非公開アカウントBが登録されます。

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