伊瀬は印象的なシーンとして「ブルーローズドラゴンキッドファイヤーエンブレムの三人で立ち向かう姿」を挙げ、「タイバニを演じているとキャラクターと演じている人がダブってきて、色々とこみ上げながら演じました」とキャラクターへの愛、そして「今、町中を歩くといろんなところでタイバニを感じて、タイバニの輪が皆さんのおかげでどんどん広がっているのを感じます。たくさん教わることがいっぱいある作品」とタイバニ愛を熱弁していた。女性陣?の一人として活躍した津田は、「ブルーローズとキッドがかわいくてかわいくて、あんなこと言われたらがんばっちゃいますよ。若い頃の声を出したりもしたんですが、非常に楽しませていただきました」とアフレコを振り返り、「男は度胸、女は愛嬌と言います。『劇場版 TIGER & BUNNY』は何か知ってる? 最強よ!」ときれいにまとめて喝采を浴びていた。

井上は今日も汗だくになりながら、ラフな格好で登場。「今日はTwitterで相談してラフな格好で来たんですが(周りがフォーマルなので)どうしてこうなった!」と爆笑を誘い、「スカイハイは何年たってもあのキャラクターの人だと思うんですが、今回は折り紙ロックハイで活動できたり飲みに行ったりできて、キャラの幅が広がったと思います。僕はすごく一体感を感じました。ありがとう、そしてありがとう!」と、いつもの名台詞で締めくくった。

そして岡本は「皆さんすごく成長していて、僕は成長した楓ちゃんに注目していました」と虎徹の娘・楓に注目し、「そこ!?」と総ツッコミを受けながら「躍動感のあるカメラワークがずっと続いて、クライマックスに向けてさらにすごくなっていくんです。今回2部リーグにすごいライバルが登場して少し焦ってます」と危機感を抱いた様子。遊佐は「ライジングではたくさんしゃべりたいと思ってたのに、台本を読むとなかなか出てこない(笑)。でも試写会で見たら意外と出ていました」と、収録時と完成した映像を見たギャップを語っていた。

米たにヨシトモ監督は「また皆さんの笑顔に再会できてうれしいです。何年もかけて魂込めて作りました。アフレコの収録は3カ月ぐらいかけて、完成度の高いものになりました。2時間以上あったものを100分にまとめて密度がかなり濃くなったので、何度も見て細かいところまで楽しんでいただけたらと思います。映画は見てくれる人がいて初めて完成なので、今この映画は完成しました。宝物です!」と万感胸に迫る様子。平田がぼやいたシーンについては「実は最初のシナリオではバーナビーが冒頭に孤児院に行くシーンがあって、それで遅刻したんです」と裏話を披露していた。

最後は平田が「この映画は初心に戻って、おじさんたちに元気をだしてもらいたい映画です。女性の黄色い歓声もうれしいですが、ぜひ近くのおじさんにも勧めてください」とアピールすると、出演者一同と会場揃っての「ザ・ライジング!」コールで舞台あいさつは幕となった。

『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』メインビジュアル

『TIGER & BUNNY』は、「NEXT」と呼ばれる特殊能力者たちがスポンサーロゴを背負って街の平和を守るという異色のヒーローの活躍を描き、2011年に放送。2012年9月には、劇場版第1弾となる『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』が公開され、TVシリーズの第1話、第2話をベースに大幅な新作カットを投入し、TVでは描かれなかったビハインドストーリーを盛り込んでいる。そして、2014年に公開される第2弾『劇場版 TIGER & BUNNY –The Rising-』は、TVシリーズのその後のストーリーを描く完全新作となる。

第2弾では、2部リーグに活躍の場を移した虎徹とバーナビーたちの前に現れた、新たなるヒーロー・ゴールデンライアン、街の伝説の女神を祭るジャスティスデーのフェスティバルに沸く市民、そんな中巻き起こる怪事件――それらは、シュテルンビルト全体が揺れ動く未曾有の大事件に発展する。脚本はTVシリーズと同じく、実写ドラマなどでも人気作を手がけている西田征史氏が担当。監督は『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』に続いて米たにヨシトモ氏が務めている。

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