『獣電戦隊キョウリュウジャー』に続く「スーパー戦隊シリーズ」第38作『烈車戦隊トッキュウジャー』の完成披露会見が26日、東京ドームシティ・プリズムホールにて行われた。
2月16日より毎週日曜朝7:30のニチアサの時間帯で放送がスタートする『烈車戦隊トッキュウジャー』は、世界を闇で包み込もうとする悪の路線「シャドーライン」から人々を守って戦う、正義の路線「レインボーライン」の戦士たちを描いた特撮TVドラマ。シャドーラインが暗黒のマシン「クライナー」に乗って現れるのに対し、『トッキュウジャー』は5台の"烈車"に乗りこんで戦い、「巨大ロボット・トッキュウオー」に"烈車合体"。
脚本は『仮面ライダー電王』や『侍戦隊シンケンジャー』などの特撮作品をはじめ、最近では、TVアニメ『進撃の巨人』や『ジョジョの奇妙な冒険』なども手がける、脚本家の小林靖子氏が担当。また、チケット役に山口勝平、ワゴン役に堀江由衣、ネロ男爵役に福山潤、ノア夫人役に久川綾、シュバルツ将軍役に壤晴彦、グリッタ嬢役に日高のり子と、人気声優陣も出演する。
会見には、トッキュウ1号/ライト役の志尊淳、トッキュウ2号/トカッチ役の平牧仁、トッキュウ3号/ミオ役の梨里杏、トッキュウ4号/ヒカリ役の横浜流星、トッキュウ5号/カグラ役の森高愛が登壇し、新ヒーローにかける意気込みなどをフレッシュに語っていった。
まず、テレビ朝日の佐々木基プロデューサーは「発車ベル、車掌のアナウンス、汽笛など、おなじみの鉄道スペックが変身シーンや攻撃シーンにたっぷりと登場しています。先日、第1話のオールラッシュ(試写)があったんですが、なんといいますか、ユーモアがあふれていて、傑作の予感がいたします」と、シリーズ初となる「鉄道」モチーフに自信のほどを窺わせる。そして、気になる変身シーンについては、腕に備えた変身アイテム「トッキュウチェンジャー」を起動させ、以下のような劇中の変身アナウンスを披露した。
「ただいまより変身いたします。白線の内側までおさがりくださ~い! ……このようにオモシロテイストが全編に散りばめられています。とにかく楽しい戦隊になっております。そして、迫力ある鉄道特撮。列車が合体して巨大ロボになるのが大きな見どころになりますので、こちらもご期待ください。肝心のヒーローキャストについても、最高の5人が揃いました。志尊くんをはじめ、夢を乗せた"レインボーライン"にピッタリの、キラッキラに輝いている方々です」
続いて、東映の宇都宮孝明プロデューサーが登場し「ここにいる5人の若者たちは、大人になるにつれて失っていきがちな"想像力"……"イマジネーション"と劇中では呼んでいますけれど、そういう力を持っている人たちです。そんな彼らが"烈車"に乗って、駅から駅、街から街へ旅をしていく物語です」と、ストーリーの骨子を説明。続いて「列車というのは、ミニチュア特撮に非常に向いたモチーフだと思います。イマジネーションでできた架空の電車="烈車"ですから、線路も土の上だけではありません。空にも海にも線路が走っています。ものすごい"烈車"特撮をお見せしますので、ぜひ楽しみにしてください」と、「戦隊」の最大の売りともいえる巨大ロボット特撮の魅力を力強く語っていた。
トッキュウ1号/ライトを演じる志尊は「常に感謝の気持ちで、ひたむきさを忘れず、慢心せずに共演者、スタッフ、応援してくださるみなさまと共に、トッキュウジャーの環を広げていきたいと思います」とあいさつ。そして、トッキュウジャーのオーディションに合格したときのことを振り返り「スタッフの方々が僕たちを選んでくれたことにまず感謝しました。それと同時にプレッシャーも感じていますけれど、1年を通して撮影していく中で、『この役に決まってよかった、うれしかった!』という気持ちになれるように、日々の撮影をがんばっていきたいです」と抱負を語る。
また、ライトの役作りについては、「ライトはすごく無邪気で、天真爛漫。あまり考え込まずに目先のものに全力を打ち込む性格です。好き勝手やっていても、みんなをひきつけるパワーを持っています。役をつかむのは難しいと思うんですけれど、ふだんの生活から、みんなについてきてもらえるような人間になりたいと思いながら、演じています」と、役を自分のものにしようという意欲が感じられた。
トッキュウ2号/トカッチを演じる平牧は「少年の心を持った役柄ということで、僕はメンバーで最年長なんですが、もう一度少年の心を取り戻してがんばりたいと思います。あと、戦隊ヒーローでメガネをかけたキャラクターとしては『鳥人戦隊ジェットマン』のイエローオウル(大石雷太)さん以来になるそうで、先輩のように輝いて羽ばたけるようがんばります!」と、先輩ヒーローにあやかっての飛躍を口にした。
役作りについては「トカッチは5人の中でも"コミカル担当"的なところを担っておりますが、演じるのが難しいんです。笑われるのではなく笑わせるようになりたいなと考えています。その上で、子どもたちに愛されるトカッチでありたいと思いながら演じています。この2点には注意して、勉強しています。志尊くんがライトそのままの、周りから愛されるキャラを持っていますので、陰ながら彼を観て勉強したいと思います」と、志尊をリスペクト。横の志尊は照れながら「何も出ませんよ~」と言ったら、すかさず中牧が「残念!」と返し、会場は笑いに包まれた。……続きを読む
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