12月14日、IT機器やサービスの使い方提案を通じて、ユーザーの生活や行動、満足度、生産性の向上を目指す「Windows Digital Lifestyle Consortium」(ウィンドウズ デジタル ライフスタイル コンソーシアム。以降、WDLC)が、女子学生を対象としたワークショップ「Digital Youth College」を開催した。

今回のワークショップは、WDLCが主催として取り組んでいる「Digital Youth プロジェクト」の一環として、「世の中をハッピーにするアイデアの発想力やITスキルを学ぶ」というコンセプト。

会場には約50名の女子学生が詰め掛けた

セミナー冒頭挨拶に立った日本マイクロソフトの伊藤かつら氏

冒頭でスピーチした日本マイクロソフト 執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の伊藤かつら氏は「今、女性の力が求められている」としつつ、「日本企業の競争力やイノベーションが低下している原因の一端として終身雇用制が挙げられており、その情況を打破する方法のひとつとして、ダイバーシティが必須。今までの社会を牽引してきた企業構造に変化を加える、一番の近道は女性の起用だ。男性とは異なる女性ならではの観点、人と違う考え方や発想は弱みではなく強みになる」と、参加した女子学生に言葉を贈った。

スペシャルゲストとして登壇したマイクロソフトコーポレーションのローリー・ハーニック氏

伊藤氏に引き続き、スペシャルゲストとしてマイクロソフトコーポレーション 企業市民活動・公共政策担当 ジェネラルマネージャーのローリー・ハーニック氏が登壇。

ちょうどセミナー開催日が1周年となった「Youth Spark」(若者の進学・就労・起業を支援する包括的取り組み)は、すでに全世界で約1億人もの若者に新しい機会を提供してきたという。

「自分自身の生きる道を切り拓く手助けを行う『Youth Spark』を活用して、皆さんの夢を実現し、美しい虹の麓に、自分自身の名を刻んでもらいたい」と述べた。

「Youth Spark」1周年を記念して、女子ウケバッチリのケーキと共に記念撮影

女性という立場で、現在第一線で活躍されるお二人の言葉を受け、いよいよセミナーがスタート。

第一部では、MSP(マイクロソフト・スチューデント・パートナー)によるアプリ開発の体験談が、女子学生に対して語られた。登壇した4名のMSPの中には、昨年行われた「Digital Youth Award」に参加していた学生も。実体験をもとにアプリ制作のきっかけや発想のヒント、発想したアイデアをどのように発信していくかを語り、自分の可能性を広げていってもらえればと言葉を添えていた。

MSPとして活動する有志の皆さん。アプリ開発の先輩として、また、ITで社会や暮らしをハッピーにする仲間として、貴重な体験を語ってくれた

セミナー参加者の意識も高く、アプリ開発の先輩たちMSPの話を熱心にメモする姿も

ファシリテーターの助言を受けながら「アイデア開発」ワークショップがスタート

いよいよ、メインとなるワークショップがスタート。ファシリテーターには、NPO法人ハナラボ代表理事の角めぐみ氏、同じく常務理事の浜島裕作氏、そしてシータス&ゼネラルプレスのコーポレートコミュニケーション部でCSR革新室室長を務める黒井理恵氏を迎えた。「いま私たちのまわりで実際に起きている社会問題とは?」をテーマに、「社会に貢献できるタブレットアプリ」のアイデアを生み出してゆく。

現状を理解して解決すべき課題を絞り込み、課題解決につながるアイデアを発想し、最終的にアイデアをまとめてプレゼンテーションを行う、といった流れだ。こうした実践的なグループワークだったからだろうか、参加した女子学生は活き活きした表情で取り組んでいた。

ワークショップがいよいよスタート。現状を理解し解決すべき課題を定め、アイデアを集めて1つのカタチにしてプレゼンする

まずは、緊張をほぐす意味も込めて、おとなりさんとカンタンな自己紹介を

今回は、「防災」「社会福祉」「高齢者」と、異なる3つの社会問題が切り口だ。課題解決につながるアプリのアイデアを生み出すため、まず、それぞれの現状と課題が講師から述べられた。

参加した女子学生は真剣に耳を傾け、思ったことや気付いたことを付箋紙にメモ。これを後に行われるグループディスカッションで使用するという具合に、ブレインストーミングをより円滑に行うためのエッセンスが詰め込まれていた。

「防災」の現状を語ってくださった、山梨県 総務部 防災危機管理課 総括課長補佐の城野仁志氏

「社会福祉」の現状を語ってくださった、社会福祉法人 東京コロニー 職能開発室所長、東京都 障害者IT地域支援センター センター長の堀込真理子氏

「高齢者」という切り口で現状を語ってくださった、メロウ倶楽部幹事でNPO法人ブロードバンドスクール協会理事を務めるマーチャンこと若宮正子氏

講師の語る現状から、これから生み出すアプリのタネとなるキーワードをメモしていく

講師の話を聞き終えた女子学生たちは、9つのグループに分かれてお互いの付箋紙メモを分類していく。今日初めて出会った同士が打ち解け合い、ワイワイと作業している様は、女性ならではの柔軟性を感じさせてくれる。

「防災」「社会福祉」「高齢者」の3つの切り口ごとに、それぞれ3つのグループに分かれ(全9グループ)、皆で話し合いながらひとつのアウトプットを創造していく

講師の話で感じたことを、分類していく彼女たち。早くもチームとしての結束感が生まれている

分類が終わったところで、書き残したメモを参考に「何を解決するか」を考える女子学生たち。チームとして真剣にアイデアを出し合い、意見を交わしながら、より具体的なアイデアへとブラッシュアップ。

同じ切り口でアプリを発想する他のグループとも意見交換を行い、自分たちのグループで考えていたアイデアをシェアしたり、他グループからエッセンスを吸収したりと、コミュニケーションもしっかりしている。そこで得たヒントやインスピレーションを加味し、今度はグループ全員でアイデアを生み出していく。課題解決につながるアプリをより具体的に、明確化できるようステップが進んでいった。

お茶請けをモグモグしながら和気あいあいと、アイデアをブラッシュアップしていく

アイデアを整理しながら、時にはメンバー同士で議論して固めていく女子学生たち

各々のグループで思い浮かんだアイデアを、同じ切り口でワークしている他のグループとシェア。こういったアウトプットを行うことも、アイデアの引き締めには重要だ

時間の経過とプログラムの進行に従って、各グループがおぼろげながらも、どんなアプリが課題解決につながるのか、つかみつつある女子学生たち。最終的に、グループでひとつのアイデアをピックアップし、アプリの機能や活用することで得られるメリット、画面デザインなどを徐々に落とし込んでいいく。そしてプレゼンテーションが行われ、ワークショップがしめくくられた。半日にわたる長丁場のセミナー、最後に催された懇親会では、参加者全員にスイーツが振る舞われるなど大盛り上がりを見せた。

アイデアを収れんさせる作業は、みな真剣そのもの。熱を帯び、立ってワークするグループもちらほら

最終的にまとめ上げるペーパーは、そのまま応募も可能な「Digital Youth Award」アイデア部門の応募フォーマット

「プレゼンではどこを強調しようか」や「こんなボタンはどう?」など、アイデアを出し合い、応募フォーマットと画面デザインを作成していた

アプリとしての使い勝手を左右する画面デザインも、短い時間ながら細部までイメージしていたのには感服。アプリに込めた想いがびっしり書き込まれた応募フォーマットも、たくさん生み出されていた

「防災」を課題にした3グループのプレゼンシーン

「社会福祉」を課題にした3グループのプレゼンシーン

「高齢者」を課題にした3グループのプレゼンシーン

美しくデコレーションされたスイーツを前に、手にケータイを持ちパシャリ。女子学生らしさ満点でした

最新のWindows8.1搭載PCをめぐり、大盛り上がりを見せたじゃんけん大会

今回参加した女子学生に話をうかがったところ、「とても楽しかった」という声が大多数を占めた。

「アプリ開発と言われると、ちょっと難しそうに感じていたけれど、こういったアイデアを生み出していくワークショップはとても新鮮」

「学校でもこういったグループワークを行う授業が増えてきているけど、今回の経験は参考になった」

昨今、コミュニケーション能力や基礎的なヒューマンスキルを重視し、「新しいものを生み出せる人材」の育成が声高に叫ばれるなか、今回のセミナーで得た経験は、参加した女子学生たちにとって有益なものになったことだろう。アイデアの発想方法と収れんノウハウを学んだ彼女たちには、現在開催中の「Digital Youth Award 2014」に、女性らしさと自由闊達(かったつ)なアイデアで挑んでもらいたいものだ。

参加した女子学生全員での記念撮影