ASUS JAPANは、12月14日~15日の2日間にわたって、東京・秋葉原のベルサール秋葉原にて、同社の最新製品を一同に会したユーザーイベント「ASUSフェスティバル 2013~年末大感謝祭! ASUSをまるっと楽しむ2日間!~」を開催した。

会場となったベルサール秋葉原にはイベント開始から多数の人が詰めかけ、展示ブースでは長蛇の列が形成され、「最後尾」を示すボードも出るなど盛況であった。1台につき1名説明員が付き、じっくりと説明が聞けるようで気になる製品がある人にとってはまたとない機会といえる。

会場はPC系のイベントとは思えないほどの多くの人が詰め掛けた

最後尾札も

展示ブースではキーボードドッグが付属する着脱式Windows 8タブレット「TransBook T100TA」やWindows 8とAndroidを搭載したユニークな「TransBook Trio」をはじめとする変形型PCや、3G通話対応の7インチHDタブレット「ASUS Fonepad 7」、10.1型IPS液晶搭載のAndroidタブレット「ASUS MeMO Pad FHD10」といったタブレットを中心とした最新製品を多数展示した。

注目度の高いTransBook T100TA

タブレット側とキーボードステーション側にそれぞれOSやCPUを搭載する"3-in-1 PC"のASUS TransBook Trio

ミニPC「ASUS VivoPC VM40B」

ミニPC「ASUS VivoPC VC60」

液晶一体型PC「ASUS All-in-One PC ET2702」

「ASUS Fonepad 7」

「ASUS MeMO Pad FHD10」

また、PC本体だけではなくASUSといえば自作パーツも忘れてはいけない。PC自作コーナーに加えて、ゲーミングブランド「R.O.G.」ブースも併設し、最新のマザーボードなどを展示した。

Intel 8シリーズのマザーボードを展示

初心者向けの自作PC解説でバラック状態や"まな板"に組んだ状態のもの

"進撃の巨大PC"として展示されたのは、Cooler MasterのCOSMOS IIにMAXIMUS VI FORMULAを収めたもの。かなり巨大なCOSMOS IIに道行く人も驚いていた

ミニPC「ASUS VivoPC VM40B」をベースにしたベアボーン

Project Mの「ProフレームKIT」を使ったMac Pro風PC

今回はPC本体のタッチ&トライがメインだったためか、PC自作コーナーでは初心者向けの展示が多かったが、それでも「R.O.G.」ブースでは、ドライアイスを使った冷却システムによるオーバークロック実演なども行っていた。

ドライアイスを使った冷却によるオーバークロックデモ

展示ブースでの製品説明を体験したあとにアンケートに答えると「ASUS人気7インチタブレット」が当たる抽選会への参加できる。様子をうかがっているとNexus 7(2012)が当たるようだったが、旧モデルとはいえ1時間につき5名(当たらなかった分は次の1時間にキャリーオーバー)に当たるという豪華な抽選会で、はずれても同社のオリジナルカレンダーをプレゼントするなど大盤振る舞いとなった。

1時間当たり5名にタブレットがプレゼントされるとあってかなりの行列ができていた

ビッグガシャポン

このほか、イベントと関連して対象店舗で10,000円以上のASUS製品を購入して、そのレシートを持参したユーザーを対象に「ビッグガシャポン抽選会」も実施した。

未発表製品もちょっとだけ公開

さて、イベントでは未発表製品もいくつか発見することができた。自作ブース付近でスタッフが見慣れない型番が書かれた箱を運んでいたので、確認すると未発表のマザーボードだった。

まずは「Q87T」。薄型のマザーボード規格「Thin Mini-ITX」に対応したマザーボードで、基板全体はMini-ITXと同様の170mm×170mmの大きさだが、IOシールドといった高さを抑えたものとなっている。すでに「Q87T/CSM」という型番の製品が出回っているようだが、「Q87T」も「近いうちの発売を予定している」という店頭予想価格は17,800円の見込み。

Haswell世代でもMini-ITXを使った小型PCの盛り上がりが続いていることから「Q87T」も注目を集めそうだ

続いてはサーバ向けマザーボード「CS-B」。高耐久性が特徴の「TUF」シリーズと同様のコンポートネントを採用するという。ASUSのWebサイトには製品情報が公開されており、Intel Q87 Expressを搭載したIntel vPro対応の製品で、ビジネス向けマザーボードの新シリーズであるようだ。こちらについては「日本国内での発売は未定」とのこと。

長時間稼働に対して高耐久性が特徴サーバ向けマザーボード「CS-B」

最後に「Atom搭載ということ以外詳細不明」という「J1 850I-A」。バックパネルのインタフェースから組み込み向けの製品とみられるが、搭載されているというAtomの仕様なども分からない。「市販の予定はない」という。

Atom搭載ということ以外一切詳細不明の「J1 850I-A」。ASUS製マザーボードの命名規則からも大きく外れている

また、USB DAC「Essence」シリーズの後継モデルとみられる製品も展示されていた。USB DACに関しては比較的若い層のユーザーも興味を示しているようで、引き続きこの分野に力を入れていくという。

こちらも未発表のUSB DAC