EIZOのPC/AV両用モニタ「FORIS」シリーズといえば、他社製品にはないユニークなコンセプトが身上だ。EIZOの高品位モニタ製造技術に、独自の映像処理技術を加味することによって、これまで先駆的な製品を数多く生み出してきた。このFORISシリーズに久しぶりの新モデル「FORIS FG2421」(以下、FG2421)が加わったので、ここで紹介していきたい。

FORIS FG2421

■主な仕様 [画面サイズ] 23.5型 [解像度] 1,920×1,080ドット [駆動方式] VA [画面タイプ] ノングレア [輝度] 400cd/平方メートル [コントラスト比] 5,000:1(コントラスト拡張有効時 15,000:1) [視野角] 水平/垂直とも176度 [応答速度] 1ms未満(Turbo 240機能有効時、画面全体として) [映像入力] ステレオミニジャック、HDMI、DisplayPort [本体サイズ/重量] W563.5×D200×H391×~451mm/約6.2kg [直販価格] 64,800円

まずボディデザインは、シンプルなスタンドとパネルを組み合わせている。ただし、パネルの背面はなかなかに派手だ。LEDを組み込んだEIZOロゴを中央に据え、周囲をオレンジのハンドルであしらっている。

背面はけっこう派手目。「EIZO」ロゴはLEDで光り、OSD設定で消灯することも可能

オレンジのハンドルは持ち運びを想定したもの

シンプルとはいえ、スタンドではチルト、スウィーベル、昇降と、調整機構は一通りそろっている。昇降は約60mmの範囲で可能だが、目一杯まで下げてもパネル下端が設置面から70mmほどの高さになる。設置面まで下げられるとなお良かったのだが。

チルトは上25度/下0度、スウィーベルは左右344度、昇降は60mmの範囲

パネル表面は、EIZOによればノングレアとのことだが、個人的にはかなり光沢を持っているように感じた。周辺が映り込むので、室内照明を背負ったり、外光が差し込むような環境では、設置場所や画面の向きに工夫をする必要があるだろう。

背面の信号入力はDVI-D、DisplayPort、HDMIの3系統を用意。いずれも1,920×1,080ドットの表示が可能だが、HDMIでの120Hz入力は1,024×768ドットが最大となる(詳細は後述するが、FG2421はリフレッシュレート120Hzのネイティブ入力に対応)。この他、背面にはライン入出力コネクタを装備。側面にはUSBアップ/ダウン、ヘッドホンジャックを用意している。

右側面のUSBインタフェース(写真左)、背面の映像入力/音声入力インタフェース(写真右)

ケーブルをたばねるプラスチックリングが付属。リングの向きは縦横90度で変更できる