『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising- SUPER PRELUDE』に集結した豪華声優陣

人気アニメ『TIGER & BUNNY』のイベント『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising- SUPER PRELUDE』が12日、千葉・幕張メッセイベントホールで開催され、キャストから平田広明、森田成一、寿美菜子、楠大典、津田健次郎、井上剛、岡本信彦、遊佐浩二、伊瀬茉莉也、中村悠一、主題歌を担当するロックバンドUNISON SQUARE GARDENらが登場した。

同イベントは、2014年2月8日に公開されるアニメーション映画『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』に向けて行われたファンイベント。本作は、「NEXT」と呼ばれる特殊能力者たちがスポンサーロゴを背負って街の平和を守るという異色のヒーローの活躍を描き、2011年に大ヒットしたTVアニメ『TIGER & BUNNY』の劇場版第2弾。2012年9月に公開された第1弾『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』は、TVシリーズの第1話、第2話をベースに大幅な新作カットを投入し、TVでは描かれなかったビハインドストーリーを盛り込んだものだったが、第2弾はTVシリーズのその後のストーリーを描く完全新作となる。

劇場版の新たな幕開けを見届けようと、幕張イベントホールには超満員の観衆が詰めかけ、全国のライブビューイングでもファンがイベントの様子を見守った。『TIGER & BUNNY』といえば、作中のヒーローたちが身体のあちこちに実在の企業のロゴを身につけるプレイスメントロゴが大きな話題となったが、今回のイベントでは劇場版の新たなタイアップ企業が発表された。タイアップ企業、ブランドは以下のとおり。

バンプレスト / DARTSLIVE / TANITA / SoftBank / S.H.Figuarts / LOTTE / BANDAI / amazon.co.jp / Crusade / Domino's Pizza / アニメイト / Pepsi / USTREAM / TAMASHII NATIONS / MOVIX&T-JOY / DAM / Calbee / 日清太麺堂々 / すき家 / ナンジャタウン / DMM.com / 大江戸温泉物語 / バンダイビジュアルクラブ

錚々たる企業や商品が並んでいるが、特にすき家、タニタ、ロッテなどは観客の歓声も非常に大きく、寿は「女の子はすき家が好きだもんね」とコメント。平田も「我々がえっ? と驚いた会社さんではみんなも沸いてたよね」と語っていた。本作より加わった新ヒーロー・ゴールデンライアンを演じる中村は「せっかくバンプレストさんなので、ゲームセンターを埋め尽くすぐらいのゴールデンライアンプライズを作ってほしいです。タニタさんがスポンサーなので、ヒーローでも健康に気を使っていると思います」と話し、会場の笑いを誘っていた。

劇場版の主題歌は、『TIGER & BUNNY』シリーズで「リニアブルーを聴きながら」「オリオンをなぞる」と、これまで主題歌を手がけてきたUNISON SQUARE GARDENが担当し、タイトルは「harmonized finale」。『TIGER & BUNNY』をきっかけに大ブレイクし、一緒に歩んできたバンドだけに、会場もこの発表を大歓声で迎えた。ライブコーナーでは、UNISON SQUARE GARDENが歴代主題歌と共に新曲「harmonized finale」を披露。ボーカルの斎藤宏介は「皆さんまたUNISON SQUARE GARDENですいません! 皆勤賞です。『TIGER & BUNNY』チームの一員に迎え入れてもらった感じで感激です!」と喜びをあらわに。ライブコーナー終了後、平田の音頭で起こった大「ユニゾン」コールに迎えられて、もう一度「harmonized finale」を披露するサプライズもあった。

キャストトークコーナーもバラエティに富んでおり、最初の企画はTVシリーズを振り返る映像とともに、合間にそのシーンの後日談やインターミッションにあたるエピソードをキャストが生ドラマで演じるという企画。キャラクター設定トークショーには、なんとキャラクター原案・ヒーローデザインの漫画家・桂正和氏が自ら登場。桂氏は、劇場版向けの新規デザインがを見せながら「バーナビーの眼鏡は面倒だから描きませんでした。今回はイメージチェンジがテーマだったので、パオリンはより少年っぽく、ブルーローズはポニーテールしかないだろうと。ネイサンはホットパンツの切れ込みを楽しみながら描きました」と解説。しかし桂氏自身が、本作で声優に初挑戦したことをキャスト陣からツッコまれると、「たった一言なのに本当に緊張しました。それより絵の話をしましょう」とはにかんでいた。

後半のキャストトークコーナーの冒頭では、なんとヒーローを演じる男性声優陣が客席後方よりパレードで入場するというサプライズ演出。ハイタッチをかわしてもみくちゃになりながらステージに向かう男性陣の盛り上がりに、ステージに残っていた寿と伊瀬、司会役の遊佐たちも「私たちもみんなのところに行きたい!」と羨むほどだった。アフレコにまつわるトークでは、収録日のランチでみんなで中華料理を食べに行き、スタジオがにんにくくさかったエピソードなどで盛り上がり、アフレコ初参加の中村は「出演が決まってTVシリーズを毎日見て、非常に面白くてですね。スタジオで本物のタイガーだ! バーナビーだ! ブルーローズだ! となってしまいました」といちファンと変わらぬ心境だったことを告白。寿が演じるブルーローズの名前を呼ぶとき声が一際高かったことをすかさずツッコまれると、「ブルーローズが一番好きなんです。虎徹への気持ちが少しずつ見えてくるのにキュンキュンしていたら、虎徹に娘がいることがわかってびっくりしました! あんなかわいい子がおじさんを好きになってくれるなんて、なんて夢があるんだと思いました」と熱く語っていた。

気になる劇場版に関する情報だが、今回のイベントで最速公開された劇場版PVは、10月26日より全国の上映予定館ほかで公開される。また、虎徹とバーナビーが出演する劇場マナー啓発映像が、こちらも10月26日より公開されることが合わせて明かされた。最速PVは桂氏デザインの新デザインの姿のヒーローたちが登場、意味深な言葉が次々と現れる魅力的な内容だった。

ポスタービジュアル

前売券第2弾ビジュアル(一般券)

虎徹、ライアン、バーナビー

イベントのラストには、森田の一足早いサプライズ誕生パーティも。TVシリーズの序盤にもリンクした粋なお祝いに、森田は「この緑のおじさん(平田)はこういうサプライズが好きなんです」と言いながら感動で言葉をつまらせる場面もあった。締めのあいさつでは涙ぐんだ伊瀬をはじめとしたメンバーから、チームの素晴らしさとこの場に立てた感謝を告げる言葉が述べられた。

ラストは、平田が「2年前、大震災の直後にこの番組は始まりました。最初は中年のおじさんたちに元気になってほしいコンセプトでしたが、やがて俺たちがまず元気になって、みんなに元気になってもらおうというものになっていきました。それが今、俺たちの側がこんなに元気をもらう作品になりました。本当にありがとうございます。すごい作品になりそうです。たった4カ月、もう少し待ってください。そして2月8日、一緒に盛り上がりましょう!」と感動的な言葉でイベントを締めくくった。

『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』は、2014年2月8日公開予定。

■ストーリー
一度引退を決意したもののヒーローに復帰したワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹とバーナビー・ブルックス Jr.。復帰から数ヶ月後、2部リーグのヒーローとして活躍する 2人は、相変わらず言い合いをしながらも日々、街の事件・事故の解決に取り組んでいた。 そんな中バーナビーは、スカイハイ、ブルーローズ、ドラゴンキッド、ファイヤーエンブレム、折紙サイクロン、ロックバイソンら HERO TVで活躍する1部リーグのメンバーを見て、1部に復帰したいとこぼす。虎徹はバーナビーを諭しつつ複雑な思いを抱くのだった。
一方、"マーベリック事件"によりオーナー不在となったアポロンメディアは、新たにカリスマ実業家のマーク・シュナイダーを新オーナーに迎え会社の立て直しを図っていた。その一環として、シュナイダーはバーナビーを1部リーグへ復帰させる。だが、バーナビーの相棒はワイルドタイガーではなく、シュナイダーがスカウトした新ヒーロー、ゴールデンライアン(ライアン・ゴールドスミス)だった。
時を同じくしてシュテルンビルトでは奇妙な事件が起こる。街に古くから伝わる女神の影が現れたことを機に、不可解な出来事が続いていく。それはシュテルンビルトを揺るがす未曾有の大事件への序章に過ぎなかった…。
■『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』おもなキャスト&スタッフ
<CAST>
平田広明 / 森田成一 / 中村悠一
<STAFF>
企画・原作:サンライズ / 監督:米たにヨシトモ / 脚本・ストーリーディレクター:西田征史 / キャラクター原案・ヒーローデザイン:桂正和 / 配給:松竹/ティ・ジョイ

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