――撮影中の印象的なエピソードはありますか。

三木「現場で樹里ちゃんから、『真緒は浩介といるときに絶対に悲しい表情を見せないようにしよう』という提案があったんです。真緒は秘密を抱えていても、浩介の前では幸せな自分でありたいとか、ふたりでいる一瞬一瞬を幸せに感じようとしていて。確かになるほどなと思って、それを表現できたのがよかったですね」

上野「私は、純粋に浩介を『好き!』っていう気持ちで演じられたから、全部が新鮮で楽しくて。大人になると複雑に考えたり、恋愛に疲れちゃったりする人もいると思うけど、理屈抜きで好きだっていう初恋みたいな気持ちを思い出せると思います。私自身も真緒を演じたことで、純粋に作品づくりって楽しいなと思えたのが印象的ですね」

――共演者、現場の雰囲気はいかがでしたか。

上野「松本さんは観察眼が鋭いイメージがあって、すごく信頼できました。だから手が触れ合って浩介がぎゅっと握る感じとか、本物の空気感が画面に出ていると思います。今までの松本さんが演じる役とはガラッとちがう、浩介のかわいらしいキャラクターも見どころだと思います」

三木「寒い時期の撮影でしたが、だからこそ現場はあったかい雰囲気でやろうと決めていました。陽だまりって何だろうと考えた時に、ふたりがいる空間なんだなと思ったんです。樹里ちゃんと松本くんも、本番が始まる前からふたりで空気づくりをしてくれて、そんな空間のあたたかさも感じられるのではと思います」


なお8月10日(土)からは、映画『陽だまりの彼女』とマイナビウエディングのコラボCMが放送されている。コラボCMには映画本編の映像だけでなく、映画『陽だまりの彼女』主題歌である山下達郎「光と君へのレクイエム」が特別に使用されている。また、同CMオリジナルシーンにも注目したい。