国内最大規模を誇る模型のイベント「静岡ホビーショー」(主催:静岡模型教材協同組合)が、5月16~19日の4日間、ツインメッセ静岡にて開催された。同イベントは、主要な模型メーカーの多くが本社および生産拠点を置く静岡にて、世界中からバイヤーや関係者、愛好家を集めて毎年行われており、車やミリタリーはもちろん、城からガンダムまで、あらゆる模型の新製品が発表される見本市だ。
小林可夢偉選手搭乗マシンのラジコン、"平成ABCトリオ"のミニカーも!
今年で52回目を迎えた同イベントには、77の関連企業や団体が出展し、8万1,800人が来場した。当レポートでは、車・バイク関連の新製品を紹介しよう。まずは操縦するのが楽しいラジコン部門から。
D1GPを制した「Team22 FNATZ JZX100 Mark II」(写真中央)のボディがヨコモよりデビュー |
ハイテックマルチプレックスジャパンの「1/8 NHRA ファニーカー レースレプリカ」 |
最大手のタミヤは、レーシングドライバーの小林可夢偉選手がドライブし、話題を呼んだ「フェラーリ458チャレンジ」を、1/10電動RCカーとしてお披露目した。一方、創業50周年を迎えた京商は、1/12電動RCカーとしてハイディテールなプロトタイプレーシングカー2種類を発表。ドリフト人気を牽引するヨコモは、D1GPのチャンピオンマシン「Team22 FNATZ JZX100 MarkII」を、豊富なボディラインナップに加えた。
中でも目立っていたのは、ハイテックマルチプレックスジャパンの「1/8 NHRA ファニーカー レースレプリカ」。アメリカのドラッグスターをモデル化したものだ。
続いて創造意欲をかき立てるプラモデル部門。こちらはバイクの新製品(1/12スケール)が豊富だった。老舗の青島文化教材社は、カワサキ「KZ1000」をベースとするアメリカの白バイを2種類発表。伝統あるハセガワは、WGP250ホンダのワークスマシン「2002 Honda NSR250 "チーム スペインズ No.1 ホンダ グレッシーニ"」の限定生産を決定。
タミヤの「フルビュー Honda NSR500 '84」は、通常版(販売中)のカウルなどに、クリアパーツを採用するものだ。
そして、コレクターの欲望を満たすミニカー部門。青島文化教材社からは、軽自動車"平成ABCトリオ(「AZ-1」「ビート」「カプチーノ」)"の1/64ダイキャストモデルが、パーツを追加して再登場すると発表された。
トミーテックの「トミカリミテッド ヴィンテージNEO」では、テレビドラマ『西部警察』で活躍するRS-1やスーパーZの1/64モデル化が告知されている。エイチ・ピー・アイ・ジャパンは、1/6というビッグスケールの塗装済み完成モデル「SUZUKI GSX1100SL KATANA」試作品を展示。実車をスキャニングし、正確なボディ形状を再現したという。
会場では新製品発表のほかにも、スロットカーで遊べるコーナーがあったり、実車が展示されていたりと、さまざまなアトラクションが用意され、車好きを楽しませた。