黄島の港ののどかな様子

長崎県長崎市の長崎港から高速船で約2時間、五島列島の福江島へ。電気自動車のレンタカーに乗って島に点在する見事なキリスト教会を見たのだが、あまり猫を見かけなかった。島に来たら島猫に癒やされたいと願う私は、福江島の民宿で「猫が多い所、知りませんか」と聞いた。「黄島(おうしま)なら多いかもしれん」とのアドバイスを受け、福江港から船で約40分。黄島へと向かった。

小さな島に猫いっぱい

人口は約50人。島の面積は1.38平方キロメートルと小さな島。特に観光名所があるわけでもないこの島に猫を求めてたどり着いた。「猫がいなかったらどうしよう」と一抹の不安がよぎるもすぐに払拭。船を降りると港には、猫が既に2~3匹いるではないか! これは期待が持てると集落の方に入って行くと、こちらにもノラ猫が10匹ほど集まるスポットを発見。大興奮で地べたにはいつくばりながら猫を撮っていると、たまたま通りがかった島民が不審がることもなく「ほお、猫を撮りに東京からわざわざ」と大して驚いた様子もなく、通り過ぎていく感覚がまた心地いい。

港をのんびり歩く猫

島を歩いて出会うのは猫ばかり

うるわしい肉球!

民家でひなたぼっこ

島の人が行ってしまうかと思いきや、何かを思い出してまた私のところに戻ってきて、「海水淡水化施設あたりにも猫がいっぱいいるよ」と教えてくれた。早速行ってみると、猫のたまり場になっていた。そこで写真を撮っていると、施設の人が出てきて、「ほう、猫を撮りに。あっちの民家にも猫がいっぱいいるよ」と親切にも教えてくれて、やはりそこにもたくさん猫が! 人口約50人の島だが、今回出会った人は3人。出会った猫は約30匹。島の人によると、猫は人と同じぐらいはいるという。

海水淡水化施設には10匹以上の猫たちが

島の風景に溶け込む猫。どこにいるかわかるかな?

人を怖がる様子もなく、のびのび

なんとものどかで、島民がとっても親切な猫島・黄島。五島列島まで行ったら是非訪れてみてほしい。