声優としてさまざまな作品で活躍する一方、アーティストとしても着実なステップアップを見せる喜多村英梨。2012年7月に待望の1stアルバムをリリースした喜多村だが、早くも4thシングルとなる「Destiny」が現在発売中となっている。
表題曲となる「Destiny」は、自身も声優として出演するプレイステーション・ポータブル向けファンタジーダンジョンRPG『円卓の生徒 The Eternal Legend』の主題歌。そこで今回は、初のゲームタイアップとなる本作で、また新たなる一面を見せる喜多村英梨の語ったメッセージを紹介しよう。
喜多村英梨が語る4thシングル「Destiny」
――シングルとしては9カ月振りですが、7月にはアルバムもあったので、順調なリリースといっていいでしょうか?
喜多村英梨「そうですね。コンスタントにいろいろな喜多村をお届けできているのではないかと思っています」
――アルバムを挟んだことで、何かこれまでと変わったことはありますか?
喜多村「伸び代はできていると思うのですが、何を持って成長ぶりをお見せできるかとなると……ちょっと言葉は見つからないのですが、たとえばシングルに関しては、これまで初回版にはすべてPVをつけていただいていて、その映像の中での立ち振る舞いを見ていると、自分のやりたいことが表現できつつあるので、そのあたりで何となくの成長ぶりを感じてもらえるんじゃないかなと」
――表現の面で磨きがかかってきているという感じでしょうか?
喜多村「そうですね。あらためて4枚目の作業をする中で、延長線上というだけではなく、たしかなステップアップのようなものを感じています。あと、やはりアルバムを挟んでのシングルということで、声優アーティストとしての喜多村英梨に戻ってきたなという意識があります。今回もタイアップをいただいているので、作品の世界観に歩み寄るという作業が必要になるわけですが、アルバムではどちらかというと自分に歩み寄らせるという作業でしたから。ただ今回のタイアップ作品は、ラッキーなことに、自分の好きな世界観に近い。そのあたりで、曲を聴いていただくと、『re;story』に似ていると思われる方もいるかもしれませんが、気持ち的にはタイアップ作品に役者として歩み寄っている楽曲になっています」
――それが"声優アーティスト"ということですね
喜多村「喜多村がタイアップで見せる歩み寄りに"安定の喜多村"を感じてもらいたいと思っています。もちろん歌唱力とか表現とか、そのあたりが変わり映えしないと思われたくはないので、そこはしっかり頑張っていますが、タイアップという点では、『"安定の喜多村"が来た』って思っていただければいいなという気持ちが強かったです」
――「安定している」と言われるのと、「変わったね」と言われるのはどちらがいいですか?
喜多村「作業に関しては、役者・喜多村英梨として安定していると思われたいですけど、歌唱力とか、PVで見せる表情など、自分が表現する内容については、『これまでに見たことがない』とか『ステップアップしている』とか、そういった目で見ていただけるとうれしいです」