Windows 7の登場から約3年が経過し、待望の次世代Windows「Windows 8」が登場した。Windows 8は、Windows 7に比べてさまざまな点が強化されているが、中でも目玉となるのが新UIだ。Windows 8の新UIはタッチ操作に最適化されており、エッジスワイプによるチャーム呼び出しなど、新しい操作法が加わっている。

新UIを最大限に活用するにはタッチパネルが最適だが、タッチパネルを搭載していない従来のPCや液晶ディスプレイでも、マウスカーソルの移動によるチャーム呼び出しや、Windowsキーなどを利用したショートカット操作を覚えることで、Windows 8を効率よく操作できるようになる。そこで、本家ともいうべき日本マイクロソフトから発売されている、Windows 8対応キーボードやマウスを紹介したい。これらの製品は、人間工学的に使いやすくデザインされているだけでなく、Windows 8をより快適に使える機能を多く備えている。

Sculpt Comfort Keyboard

Windows 8ショートカットキーを装備したエルゴノミクスキーボード
・参考価格 5,985円
・2012年10月19日発売

人間工学に基づいたデザインが特徴の「Sculpt Comfort Keyboard」。通信方式として2.4GHzワイヤレスを利用しており、USBドングルタイプのワイヤレストランシーバー(右)が付属する

Sculpt Comfort Keyboardは、人間工学に基づき、自然な手の位置で楽に操作できるワイヤレスキーボードだ。本体サイズはW453×D213×H33mm(脚を立てた状態)で、重量は約807g(電池込み)である。単4形アルカリ乾電池×2本で動作し、電池寿命は約18カ月と長い。通信方式には2.4GHz帯ワイヤレスを利用しており、USBドングルタイプのトランシーバーが付属する。トランシーバーはUSBポートに装着するだけで自動認識され、ドライバのインストール作業は不要だ。電波受信範囲は約10mである。

キーの数は全部で107個あり、テンキーも装備している。キーボード全体が波打つような形状の立体カーブデザインになっており、着脱可能なパームレストが付属しているのも特徴だ。パームレストはクッション性の高い材質で、手首の疲れを軽減する。パームレストには折りたたみ式の脚があり、脚を立てることで、手前側が持ち上がる。通常のキーボードは奥側が高くなっているものが多く、本製品は逆だが、パームレストに手首を載せて使うとこちらのほうが楽だ。

キーボードの最上段に、チャームの呼び出しやアプリバーの呼び出しといったWindows 8でよく使う機能のショートカットキーを配置しており、Windows 8との相性は最高だ。Windows 8以外のOSで使う場合や、Windows 8ショートカットキーを使わない場合は、Fnスイッチを切り替えることで、通常のファンクションキーとして動作する。キーピッチは約19mmと余裕があり、スペースバーが大きく押しやすいことも評価できる。また、Ctrl+VやCtrl+Cといった、Ctrlキーを利用したショートカット操作の説明が、キートップの手前に書かれているのも良い配慮だろう。

キーボード全体が波打つような形状になっていることが特徴。またスペースバーの縦が広く押しやすい

Sculpt Comfort Keyboardの背面。パームレストは着脱可能

単4形アルカリ乾電池×2本で動作する。電池寿命は約18カ月と長い

付属のワイヤレストランシーバー。USBポートに装着して利用する。ドライバのインストールは不要だ

パームレストを外したところ

パームレストはクッション性の高い材質でできており、手首を載せて使うことで疲れを軽減できる

パームレスト部分には折りたたみ式の脚が用意されており、脚を立てることで、手前側が持ち上がる

テンキーの上にある「Fnスイッチ」で、最上段のキーをWindows 8ショートカットキーとして使うか、通常のファンクションキーとして使うかを切り替えられる

ホームポジションに両手を置いたところ。キーピッチは約19mmあり、手の大きな人でも快適だ

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