11月17日、ついに全国の映画館にてアニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が公開となった。昨日16日の記事では午前0:00から世界最速上映を行う旗艦劇場、新宿バルト9の行列やコラボショップの模様について速報という形でお伝えしたが、一夜明けた本日は実際に世界最速上映が行われた劇場内の模様や、日中の一般上映の模様などを織り交ぜつつ、新宿バルト9を中心に『Q』公開初日の熱気についてお伝えしていきたい。

深夜から行われた世界最速上映は全席予約制だが多数のファンが列を成し、関連グッズの先行購入などが行われた

22:00ごろ、一般入場前に行われたマスコミ集合の模様。特別なセレモニーや関係者あいさつなどがないにもかかわらず、これだけ集まるのはまさに異例

22:30に入場スタート。大きな混乱もなく、0時からの初回上映に向けて落ち着いた速さで確実に列が裁かれていった

行列も落ち着いたタイミングで第8使徒のバルーンの真下がちょっとした撮影スポットに。『破』で初号機が使徒を受け止めたポーズを披露する人も

一般来場者としてマスコミから撮影をリクエストされていたコスプレのおふたり。実は二人はタレントの久保ユリカ(左)と声優の徳井青空だった

新宿バルト9のカフェも『Q』仕様に模様替え。コラボメニューや大型パネルなどが用意された

今回のコラボドリンク。左よりアスカ(クランベリージュース)、カヲル(スパイスコーラ)、レイ(ホワイトアップルジュース)の3種。各400円。12月8日には追加メニューも登場

カフェに設けられたキャラクターパネル。劇場ロビー全体を見渡せるので記念撮影スポットにはもってこい場所

予告編などで早くから話題を呼んでいた、宇宙戦仕様の2号機が大型パネルで登場

庵野秀明総監督をはじめスタッフ、キャストが寄せ書きを行った、プレミアムなポスターも展示

初回上映が行われている頃、ロビーでは厳戒態勢のなかでパンフレットの販売準備が進んでいた。通常版(800円)と限定版(1,500円)があり、こちらは通常版

『Q』の極秘内容が満載されたパンフレットだけに、世界最速上映では上映終了後に半券提示の上で購入という手続きが取られた

物販コーナーもほぼ『ヱヴァ』一色。フィギュア、Tシャツなど、あらためて『ヱヴァ』グッズのラインナップの充実ぶりがうかがえる

新宿バルト9で世界最速上映が行われている頃、同じ新宿のミラノ座では早朝上映のために多数のファンが順番待ち。3:00頃の時点で約300人が並んだという

夜が明けて雨と風が強い生憎の天気となった新宿バルト9前。世界最速上映は終わってもまだまだ公開初日

新宿バルト9前の「ヱヴァコラボマルシェ」も一部オープン。悪天候のため、午後からはブースが閉じられたが、日曜日は天候が良ければ再開するという

「ヱヴァンゲリヲンチップス」も時間限定で無料配布。来場者だけでなく、通行人も多数足を止めていた

日中の新宿バルト9場内。ほかの映画も通常どおり上映していることもあって、いつもの週末以上の混雑ぶり

日中にはパンフレットも通常の物販コーナーに戻って販売が行われていた。とは言え人気は高いだけにかなりの行列に

ポップコーンにフィギュア付きドリンクがついたコンボセット(1,500円)で販売。全国の映画館でも同様に販売される

以上、新宿にスポットを絞る形となってしまったが、『Q』初日の盛り上がりが少しでも未見の人たちに伝われば幸いだ。『Q』はマスコミ試写がないこともあって、筆者もチケットを予約し、初日の午前中に本編を鑑賞。もちろんここで具体的な内容については述べないが、「観客が見たことのないものを見せる」のが映画の持つ大きな魅力だとするならば、『Q』はその意味において、徹底的に映画らしい魅力が凝縮されている作品だと断言できる。

テレビシリーズの序盤を新技術と新体制で作り直した第1作『序』、テレビシリーズ中盤の流れを踏まえつつも大幅に新展開へと舵を切った第2作『破』を経て、まったく新しい第3作となる『Q』の物語はどこへ向かうのか。そしてすべてが終わったあとに予告編という形で描かれる第4作の片鱗とはいかなるものなのか。『ヱヴァ』が、というよりもアニメが歴史上初めて踏み入れる前代未聞の領域は、ぜひ劇場で体感してほしい。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は全国223館にて公開中。同時上映は特撮短編映画『巨神兵東京に現わる 劇場版』。