誕生日どころではなかった撮影期間

――今回のドラマは、静加の十代から三十代までを描いています。年齢ごとにどのように演じ分けたのでしょうか。

静加の環境も年齢によってだいぶ変わっています。これもほかのシーンと同じで、本を読んでいるときにどう演じ分けたらいいんだろうって思っていて、ラストの30歳の部分はいちばん最後に撮影することになっていたので、撮影を重ねていけば見えてくるものがあるのかなとも思っていました。

でも…静加の15歳と私の15歳は全く違ので、自分の当時と比べることもありませんでした。

――現場の雰囲気はいかがでしたか。

ものすごく緊張感がある現場でした。それはたぶん監督の存在だと思うんですけど。平山監督はモニターを通してではなくて、カメラの横から生でお芝居を見てくださるので、すごく安心感がありました。共演者のみなさんは、いつか共演させていただきたいなと思っていた方々が名を連ねられていたので、静加がマイペースな役柄だったぶん、その共演者の方々に引っ張られてしまわないように気をつけていました。

――6月30日で21歳になりましたね。

ちょうど、このドラマを撮影している最中に誕生日を迎えたので、現場でお祝いをしてもらいました。でも…現場に入ったのが6月中旬ぐらいだったので、正直誕生日どころではなかったんです(笑)。それは現場の空気もそんな感じだったと思うんですけど、こんなときに誕生日ですみません、みたいな気持ちで。でもお祝いしていただいたのはすごくうれしかったです。

――撮影はいつまで続いたんですか?

8月中旬くらいまで続きました。夏らしいこともあまりしてないんですよね。撮影中はなんだか、遊んだりしたらいけないような気持ちになってしまいまして。実際は誰にもあってないとか遊ばなかったとかそんなことはないんですけど、自分のことをやっているとどこか後ろめたい気持ちになるんです。お休みの日も何をしていいのか分からなくて、友達と会ってても先に帰ってしまったり。現場に行かないとすごく不安で、早く現場行きたい!って思ってました。

――今までそんな状態になった役柄はありましたか?

そこまで突き詰めて今まで考えてなかったんだと思います。それがよかったのかどうか分かりませんけど…でもいろいろな部分を自分で変えていかないと思っていて。

新しいことにも挑戦していかないとと思っているんですけど、新しい一歩ってすごく怖いし、すごく不安ですし、すごくエネルギーを使うんです。だけど、そういうことを常にやっていかないといけないなと思っています。


連続ドラマW「ヒトリシズカ」
10月21日(日)スタート 毎週日曜 22:00~(全6話)
出演:夏帆、高橋一生、村上淳、新井浩文、長塚圭史、松重豊、温水洋一、池田成志、黒沢あすか、二階堂智、緑魔子、岸部一徳 ほか