インターネットが普及するのに伴い、ネットショッピングもどんどん普及してきた。今や、ネットで買えない物はほとんどないと言っても過言ではないだろう。また、決済の手段においても一種の"革命"が起きていて、代引きやクレジットカードを使わなくてもいいネット専用プリペイド『Vプリカ』という商品まで出てきているのだ。そこで今回は、この『Vプリカ』を使って、「ネットだけで人は生きることができるか」をテーマに、ある企画を実行することにした…。
ところで、『Vプリカ』って何なの?
ところで、『Vプリカ』って何なのだろうか? 「Vプリカ」はクレジットカードのように使えるネット専用のプリペイドカードで、3,000円、5,000円、1万円、2万円、2万9,000円の5種類がある。審査・本人確認がなく、コンビニの端末で購入手続きが出来るので簡単。Visaのマークが入っているショッピングサイトなら、原則、どこでも使えるのが特徴だ。
ネット上ではクレジットカード決済が主流だが、クレジットカードを持っていない人も当然いて、そうした人はネットでのショッピングを楽しむのが難しいのが現状。「Vプリカ」はそんな人に"激しく"おススメできる商品だ。また、購入したカードの金額がそのまま使える上限となるため、それ以上無駄遣いすることもない。
今回、マイナビニュースでは、「ネットだけで人は生きることができるか」という、社会学的にも意味がありそうなテーマを設定。ネット専用のVisaプリペイド「Vプリカ」を使って、ネットショッピングのみで1週間生活できるかどうか、駆け出し社会人の松下トモヒロ君に試してもらうことにした。
松下トモヒロ君のSpec
年齢:23歳
職業:社会人になりたての駆け出し放送作家
特徴:彼女いない歴23年で、クレジットカードを持っていない。テレビ局の食堂でバイトをしながら、AKB48が来るのをずっと待っている。
――松下くんは確かクレジットカードを持ってなかったよね。
松下 : そうなんですよ。大した収入もなく、無駄遣いをしがちな性格なので、自制しているんです。
――自制するのはいいけど、大学卒業して社会人なのに、クレジットカードを持ってないっても珍しいんじゃないの。
松下 : そうかもしれないです。ネットショッピングなどには大変不便です。
――ふーん。そういうことなら「Vプリカ」がおススメだね。
松下 : えっ? 「ブイプリカ??」
――これから1週間、「Vプリカ」1万円分のみで生活してもらうよ。
松下 : はぁ?
――今回のテーマは、「ネットだけで人は生きることができるか」だよ。必要なものは全て、「Vプリカ」を使ってネットで購入するんだよ。「Vプリカ」はコンビニ端末で購入出来るから、詳しくはサイトを見て、まず「Vプリカ」を購入してね。じゃあ松下くんにVプリカ購入代金として10,200円を渡すね。
松下 : えっ、えっ。
――じゃあよろしく。
松下 : いや、あの……。
以下が、「『Vプリカ』1週間生活」の記録である。
1日目
まずは「Vプリカ」を購入
意味が分からないながらも「Vプリカ」一週間生活が始まった。「Vプリカ」なんて聞いたことないし、どこで使えるかも知らない。
さらに、今回の企画のとんでもないことに気がついた。「Vプリカ」で何か買えるとしても、1日目はどうあがこうが何も届かない。何も食べられないじゃないか! 今日は冷蔵庫の中に残っているもので済ませるとしても、明日までには何か届けてもらわなければならない。
まず、「Vプリカ」の使い方を知らなければ…。「Vプリカ」で検索すると、検索の最初に、「ネットショッピング専用 Visaプリペイド-Vプリカ 本人確認、審査なしで発行…」とある。これか! まずはクリックし、「Vプリカってなに?」を熟読した。何せ、1週間の生活がかかっている。ふむふむ、「国内初のネット専用Visaプリペイド」「Visaブランドが付帯されているため、Visaマークがあるオンライン加盟店であれば世界中どこででもクレジットカード同様に利用できる」…。とにかく早く購入しよう。
まずコンビニに行ってVプリカを購入しなければいけないんだな。
ローソンへ行って「Loppi」で「Vプリカ」を選ぶとレジに持って行く紙が出た。それを持ってレジで10,200円を払うと1万円分の「Vプリカ発行コード」をくれたよ。手数料で200円かかるのか。ふ~ん。
家に戻って、VプリカHPでアカウント開設。規約に同意してメールアドレスを登録するだけか。あ、Vプリカからメールが来た。メールに書いてあるURLにアクセス。「本登録」か。ニックネームがカードの名義になる、と。ここは注意しないと。名前、住所、電話番号、パスワード、秘密の質問を全部入力して、登録完了。またメールが来た。今度のメールに書いてあるIDと今さっき入れたパスワードでログインする、と。お! Myページに入れた。これでVプリカを発行できるわけだ。
Myページへログインし、Vプリカ発行コード入力画面にVプリカ発行コードを入力し、デザインを選択すると…お!Vプリカが出来た!!
ついに、「Vプリカ」でネットショッピング!
次は、いよいよ「Vプリカ」で物を買おう。サイトの「『Vプリカ』ご利用ガイド」を見ると、「Vプリカなら、ネットショッピングのときに、クレジットカード番号の代わりにVプリカのカード番号を入力するだけ!」とある。なるほど、さっき発行コードを入力した後に「Myページ」内で発行された、「Vプリカ」の番号を使えばいいんだな。
よし、「Amazon」にアクセス。「Visa」のマークがあった! どうやら「Amazon」で使えそうだ。まずは食べる物がなくちゃというわけで「野菜15種と卵3パックのセット」2,980円。また、何を置いても生きていくには水が必要! すぐ届けてくれるというので2Lの水12本。1,080円。
日本人ならお米だよ、お米。これも迅速配送なお店を探した。米2kgで1,200円。安い!
震災後、何があるか分からないし、自給自足の手段として釣り道具がほしかったので、釣竿と釣りセットを注文することにした。釣竿は1,484円で、釣り仕掛けセットは412円。安い。釣りざおはおもちゃだけど防波堤で釣るんならきっと大丈夫だ! 仕掛けさえしっかりしていれば大丈夫と信じよう。
これらをカートに入れて購入画面に。ここで、決済手段として、一度も使ったことのない「クレジット」を選択。なんだか、嬉しい。クレジット決済画面にカード番号などの必要情報を入力して、クレジットカードを持っていないのにショッピングが完了した! しかも簡単!
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Amazonの決済画面。クレジットカード情報を入力。カード番号には16桁の数字、カード名義人にはニックネームを入力する。有効期限もVプリカカードの表面に記載されているものを入力。一回入力すれば次回以降の買い物では、このプロセスは省略されるので便利! |
2日目
キター! 商品が届いた。お腹が空いていたので、野菜と卵。うれしー。やっと何か食べられる。翌日すぐ届くなんて、ネット社会ってなんて素晴らしいんだ! ただ、水は1週間分の割に多過ぎた。
2日目の食事は、野菜炒め(朝食)、キャベツ(昼食)、キャベツ(夕食)という、料理できない感が半端なく伝わるメニューとなった。
3日目
お昼にお米がキター! 思わず喜びの舞を踊ってしまう。でも、お米の代金には送料800円が含まれていた。ちゃんと見ればよかった。気を取り直して……3日目の食事は、朝食は抜き、煮玉子(昼食)、野菜の天ぷら(夕食)だった。昨日よりは確実マシになった。お米は偉大だ。美味しい~。
4日目
釣りざおと釣りセットが到着。非常時の自給自足手段として以前からほしかったが、こんなに早く実践することになるとは…。まずは、釣り具セットを開封。釣具の相場は全然わからないけどなかなか586円とは思えない内容だと思う。続いて、釣竿を開封……。大丈夫だと思ってたけど心配になってきた。朝食にはニラと卵の味噌汁、夕食には卵とモロヘイヤの炒め物を食べた。Vプリカの残高をチェックしよう。あといくら残っているかをMyページで確認できるので大変助かる。
2,000円弱残っているので楽勝! Amazonで北海道のラーメンセット12食(1,657円)を注文した。注文したらVプリカから利用確認のメールが到着! なるほど、これで利用の覚えのない明細がないか早い段階で確認出来るわけだな。これは安心! なんでもいいけど、 早く届いてー。
5日目
昨日注文したラーメンセットが到着。ホントにすぐ届けてくれる。ネットってスゴイ。でも届いてちょっと後悔。他の食材を買えばよかった。トホホ。これでは学生気分が抜けていない若者の典型ではないか。野菜と卵がなくなってきてヤバイ。お米はたくさんあるんだけど。釣りざおの使い道がなくて残念。たんぱく質補給のためと非常時の際の予行演習として、明日は釣りに行ってみよう。
6日目
『お風呂でフィッシング』と釣具セットを持ち海へ行った。しかし釣れないので途方に暮れていると、釣りをしているオジサンが話しかけてきた。僕のカレイ用の仕掛けを売ってほしいという。現金NGの「Vプリカ」生活を行っていると説明すると、オジサンは大笑いした後、お金ではなく使用済みのアジ用のサビキと交換することになった。その後は家に帰り、野菜炒めをドンと作って食べた。美味しかった。
7日目
オジサンと物々交換したボロボロのサビキで勝負に出た。「何時間もやってなんとか釣れました!」というレポートにしたかったのだが、なんと開始30分で1匹釣れ、1時間半で4匹も釣れた。とにかく結果が残った。野菜も卵もなくなってしまったので、北海道ラーメンのラーメンスープを使って味噌汁に。たんぱく質が見事補給できた。これとご飯を三食食べた。お腹が減っていたら何でも美味しい!
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釣り糸が見えにくいが、フィッシングのおもちゃのアンカーにサビキを取り付け、海中に垂らした。ちなみにサビキとは釣りの仕掛けの一種。近くにいた人に撮影してもらった |
おじさんに交換してもらったボロなサビキは、このようにフィッシングに取り付けた |
こうして「Vプリカ」1週間1万円生活は無事に終了。ネット万歳! 「Vプリカ」万歳!
収支
Vプリカ 10,000円
野菜15種と卵3パックのセット 2,980円
2Lの水12本 1,080円
米2kg 1,200円+送料800円
釣竿 1,484円
釣りセット 412円
北海道のラーメンセット12食 1,657円
小計:9,617円
残:387円
1週間の感想
「Vプリカ」生活は、発見が多く、ネットショッピングの利便性や商品の低価格に驚いた。家まで届けてくれるため、水や米など重い物をまとめ買いすることができる。クレジットカードを持っていない僕には、とても良いと思った。
「ヒドイ目に遭えば面白いのに」と思っていたのに、松下君は意外と楽しそうに生活していた。自給自足のためとはいえ、釣りまで行って…。結果的に、「『Vプリカ』とネットがあれば人は十分に(?!)生きていける」ことが実証されたのだった。
あなたもぜひ、「Vプリカ」生活を楽しんではいかがだろうか?
(高橋モータース@dcp)
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