WILLER TRAVEL(ウィラートラベル)はこのほど、体感型アトラクションバス「STAR FIGHTER(スターファイター)」を公開した。外装、内装ともに宇宙戦闘艇を模したデザインで、窓はすべてふさがれ、多数の液晶モニターとLEDによって宇宙空間の旅を演出する。科学未来館やつくば宇宙センターなど、宇宙にちなんだツアーなどが設定される。目的地の往復もバーチャルな宇宙冒険を楽しめるという。
バスは日野自動車の大型観光バス「セレガ」をベースに、宇宙戦闘艇「STAR FIGHTER」のコンセプトで改造された。外観はシルバーメタリックをベースとし、3次元カッティングシートを使って、「ハイパーエネルギー砲」2門、自動追尾ミサイル、主推進機関「ウラヌス2型」を表現。前面はセレガの雰囲気を残すものの、窓がふさがれた側面は宇宙船そのもの。背面からは、いまにもロケットが噴射されそうだ。
客室は戦闘要員のコクピットを再現し、3列シート22席が用意されている。シートや壁なども宇宙船内をテーマとしたデザインになった。各座席には前方と側面にモニターを用意し、天井部分もパノラマスクリーンとした。これらの映像装置がすべてリンクして、流れ行く星たちを映し出し、宇宙を航行している気分を演出する。音響面も抜かりなく、車室全体にスピーカーが設置されたほか、シートのヘッドレスト部分にもステレオスピーカーが埋め込まれており、迫力のあるサウンドを体験できる。
「STAR FIGHTER」のアトラクションは、「不思議なチカラを持ち、なんでも夢か叶うという謎のクリスタルを求めて、宇宙旅行会社『WILLER-X』が惑星コクーンへの冒険パッケージツアーを開発した」という設定だ。モニターにはキャプテンの「ホーク」、相棒のロボット「ピース」も登場して物語を盛り上げる。シートには操縦桿を模したジョイスティックも装備されており、シューティングゲームのようなしかけもあるという。
実際のバスの運行ルートは、WILLERバスターミナル新宿西口を出発し、お台場の日本科学未来館を往復するプラン、筑波宇宙センターで宇宙飛行士模擬訓練を体験するプランなど6種類9コースが設定されている。お台場のホテル日航東京の食事オプションを選べる家族向けフリープランや、アフターファイブに横浜へ向かうデート向けプランもある。
「STAR FIGHTER」はWILLER TRAVELがバスの旅の楽しさを追求するために立ち上げたプロジェクトで、日野自動車とジェイ・バスが協力した。構想から実現までは約2年かかったという。運行開始は8月1日からで、9月30日までのツアー開催が決まっている。10月以降も続行する予定だが詳細は未定。「将来は東京にとどまらず、サーカスのように全国各地を巡業していきたい」(同社)としている。
「STAR FIGHTER」お台場コース
日本科学未来館プラン | WBT新宿(09:00、11:00発)→お台場・日本科学未来館(下車観光約4時間30分)→WBT新宿(15:40、17:40着) | 2,800円(8月・9月の土日祝日) 2,300円(9月平日) こども800円引、中高生300円引 |
お台場フリープラン | WBT新宿(09:00、11:00、18:15発)→お台場・ホテル日航東京(下車観光約4時間30分)→WBT新宿(15:40、17:40、22:00着) | 2,300円(8月・9月の土日祝日) 1,800円(9月平日) こども800円引 |
「STAR FIGHTER」筑波宇宙センターコース
筑波宇宙センターフリープラン | WBT新宿(08:45発)→筑波宇宙センター(下車観光約2時間15分)→WBT新宿(14:00着) | 2,900円(8月1・4・8・10・12・20・24・28日) こども500円引 |
筑波宇宙センター 宇宙飛行士模擬訓練プラン | WBT新宿(11:00発)→筑波宇宙センター(下車観光約5時間)→WBT新宿(19:00着) | 6,000円(8月25・30日) こども800円引 |
「STAR FIGHTER」横浜コース
横浜フリープランA | WBT新宿(16:00発)→横浜中華街・山下公園(下車観光約3時間)→WBT新宿(21:00着) | 2,300円(8月1・4・8・10・12・20・24・28日) こども500円引 |
横浜フリープランB | WBT新宿(19:30発)→横浜中華街・山下公園(下車観光約1時間30分)→WBT新宿(23:00着) | 2,300円(8月25・30日) こども500円引 |