Silicon Powerは、メモリに関しては、もちろんOCメモリもリリースしているがどちらかと言えばスピード追求型ではない。そうした方向性が反映されてか、COMPUTEX TAIPEI 2012のブースにあったOCメモリのXPOWER DDRシリーズに、動作モードの表記は無かった。
一方、SSDも転送速度はリード最大550MB/sec、ライト最大500MB/secとあるものの、肝心なコントローラの表記が無いなど、スペックが気になる日本の自作ユーザーからするとやや物足りない。どちらかと言えば、高性能を求めつつもコストパフォーマンスも重視するユーザーに向けたラインアップ、そして展示といった印象だ。
そんな同社が今回最もプッシュしていたのは、最近人気の無線LANで共有できるストレージ。しかも、Wi-FiドライブにはNAND FlashモデルとHDDモデルがあるなかで、オススメは意外にもHDDモデルとのことだった。まず、NAND Flashのモデルは「Sky Share F10」で、容量は32GBと64GBの2モデル。小型で軽量、そして衝撃などにも強く、手軽な製品だと言う。本体内蔵のフラッシュのほかには追加のスロット等は搭載していない。かなりオーソドックスな製品だ。
HDDモデルは「Sky Share H10」。容量は500GBと1TBの2モデルで、シェアする際は無線LAN接続だが、PCからデータを転送する際はUSB 3.0外付けドライブとして接続し、短時間でデータの転送ができると言う。なお、こちらはハードウェアとともに、ソフトウェアにも注力しており、iPad用とAndroid用を用意、日本語ローカライズも進めていると言う。ほか、Sky Shareをルータとして他の無線LANアクセスポイントに接続することが可能で、Sky Shareに接続した状態でも、インターネット閲覧が可能とのことだ。