『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』では、リクとソラの2人を切り替えながらプレイしていくことになる。旅のお供として、今回はドナルドやグーフィーに代わり、この世界に生息する魔物「ドリームイーター」の中から、悪夢だけを食べる「スピリット」を仲間にできる。一方、敵となって襲いかかってくるドリームイーターを「ナイトメア」と呼んでいる。ナイトメアは、夢を喰らって悪夢を植えつける邪悪な存在なので「倒してよし!」なのだ。
というわけで、このスピリットの育成が実に楽しい。ゲーム中、スピリットの「レシピ」を入手して、必要な素材(ステージ中や宝箱、ショップで入手可能)が揃えば生み出すことが可能で、最大2体まで戦いに参加させられる。もちろん、敵と戦いレベルアップすれば能力も上昇。個別のアビリティを習得することもできる。また、タッチペンでスキンシップをとると、スピリットの経験値がアップしたり、性格が変わったりする。
スピリットは、派手なアビリティで敵を倒してくれるほか、ピンチになると体力を回復してくれることもあるため、「一緒に戦ってくれている感」がスゴイ。また、今回は新たに「リンクシステム」も搭載された。これは戦闘中、スピリットのアイコンに「Link」と表示された場合に発動するリク/ソラとの連携技。発動する技はスピリットごとに異なる。
そして、仲間のスピリット2体の「Link」ゲージがMAXになると、さらに強力な特殊技「デュアルリンク」を繰り出せる。こちらもスピリットの組み合わせによって発動アクションやスタイルが変化するので、いろいろ試してみよう。リンクシステムはボス戦でも非常に有効。「この先にボスがいるかも」と感じたら、ザコ敵と戦って「Link」ゲージを溜めておくことをオススメする。
多種多様なスピリットが登場するので、どれを仲間にするかが悩みどころだが、回復系スピリットをパーティに入れておくと、戦いがラクになる。もちろん、アビリティや自分のフィーリングで選ぶのも大切。お気に入りのスピリットが登場したら、触れあったり一緒に戦って成長させてあげよう。
本作に登場するワールドとしては、『ノートルダムの鐘』の世界「ラ・シテ・デ・クローシュ」や『ピノキオ』の世界「プランクスターズ・パラダイス」、『トロン:レガシー』の世界『ザ・グリッド』、『ミッキー、ドナルド、グーフィーの三銃士』の世界「カントリー・オブ・ザ・マスケティア」など、変化に富んだステージを用意。
イチオシワールドは、ゲーム後半に登場する『ファンタジア』の世界「シンフォニー・オブ・ソーサリー」。映画の世界を見事に再現しているので、思わず立ち止まって絶景ポイントを探してしまう。また、ステージ中のBGMや攻撃音が他のワールドと異なっているので、ぜひ自分の目と耳で確かめていただきたい。
このゲームをプレイしていると、過去に見たことのあるディズニー作品はもちろん、まだ見たことのない作品にもどっぷりハマってしまうプレイヤーも多いはず。担当ぱぴいも例外ではなく、本作をクリアした暁には真っ先にレンタルビデオ店に駆け込んでしまうだろう。それほどまでに『キングダム ハーツ』はディズニー作品をうまく引き出しているといえる。
素敵な魅力が凝縮した『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』。アナタも夢の世界に飛び込んでみてはいかが?
製品情報
ゲームタイトル | キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス] |
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メーカー名 | スクウェア・エニックス |
ジャンル | RPG |
対応機器 | ニンテンドー3DS |
発売日 | 2012年3月29日 |
価格 | 6,090円 |
CEROレーティング | A(全年齢対象) |
(C)Disney. Developed by SQUARE ENIX
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