Twin Frozrが4世代目に進化

MSIの「R7970 Lightning」は、定評のあるオリジナルVGAクーラー「Twin Frozr」を搭載したRadeon HD 7970グラフィックスカード。クーラーは4世代目となる「Twin Frozr IV」となっており、冷却性能がさらに強化。コアクロックは925MHzから1,070MHzと大幅に向上している。価格は67,000円~68,000円前後。

大型クーラー「Twin Frozr IV」を初めて採用した「R7970 Lightning」

ファン径が大きくなったため、ブラケットよりも2cmほどはみ出ている

Twin Frozr IVを搭載したモデルはこれが初めて。従来の「III」に比べ大型化しており、冷却ファンはデュアル8cmファンからデュアル10cmファンに変更。リファレンスクーラーよりも、14℃の冷却強化と6.3dBの静音化を実現している。ただし、クーラーが上に高くなる形になっており、ケースのサイドパネルとの干渉には要注意だ。

1,070MHzというクロックは最速クラスだが、こうしたオーバークロック時の安定性を高めているのが基板裏側に取り付けられたアドオン基板「GPU Reactor」。電力供給量を増やし、リップルノイズを低減することが可能で、各種制限を無効化した「Unlocked BIOS」により、GPU性能を最大限まで引き出すことができる。

裏側には全面を覆うバックプレートが。GPUの位置にあるのが「GPU Reactor」

詳細は不明だが中に回路が見える。出っ張るので他カードとの干渉に注意

ただし、補助電源は通常の8ピン+6ピンではなく、8ピン×2となっているので、電源側の対応には注意したい。

補助電源は8ピンが2つだが、オーバークロックモデルではむしろ安心だろう

製品パッケージ。HD 7970で「Lightning」を待っていた人も多いはず