先日小誌にて紹介した卵黄の味噌漬け。卵黄を一晩味噌に漬けるだけで驚きのおいしさであった。ということは、ほかにも味噌に漬ければおいしくなる食材はあるのではないだろうか。目を付けたのはいくらとチーズだ。

いくらの味噌漬け

材料
味噌(だし入り) 100g / 味醂 大さじ1.5 / いくら 大さじ2

つくり方

1.密閉できる容器に味噌と味醂を入れて混ぜ合わせる。大さじ1程度の味噌をすくい、小皿にとっておく。容器に入っている味噌の表面にガーゼを敷き、スプーンなどでくぼみをつける。ここにいくらを入れる。
2.もう1枚のガーゼに1で取っておいた味噌を薄く塗り、ガーゼの面を下にしていくらにかぶせる。
3.冷蔵庫で一晩寝かせたら完成。

いくらは醤油漬けのものを使ったのだが、内心、しょっぱくなるんじゃないかと心配だった。そこで、味醂を加えた味噌に一晩だけ漬けてみた。そうすると……

しょっぱくない! いや、そうじゃなくて凝縮感が出て濃厚ないくらの旨みが病みつき! 酒の肴はもちろん、やっぱり合うのはほかほかごはん。もう、ごはんがすすむ、すすむ。すこ~しからすみのようなねっちり感が出てきて、程よく濃厚なのだ。そのあと、味噌に漬ける前のいくらの醤油漬けを食べると、「あれ? なんだか物足りないような……」と感じるから不思議。

チーズの味噌漬け

材料
味噌(だし入り) 200g / 味醂 大さじ3 / チーズ各種(今回はカマンベール、ゴーダ、モッツァレラを使用) 適量
  1. 密閉できる容器に味噌と味醂を入れて混ぜ合わせる。大さじ2程度の味噌をすくい、小皿にとっておく。容器に入っている味噌の表面にガーゼを敷き、スプーンなどでくぼみをつける。ここにチーズをのせる。
  2. もう1枚のガーゼに1で取っておいた味噌を薄く塗り、ガーゼの面を下にしてチーズにかぶせる。
  3. 冷蔵庫で一晩寝かせたら完成。

味噌は発酵食品。チーズも発酵食品。合わないわけがない!! というのはわかっているけれど、いったいどんな種類のチーズが合うのかはわからない。そこで、モッツァレラ、ゴーダ、カマンベールと複数種のチーズを漬け込んでいた。チーズももともとそれなりの塩気を持つ食材である。塩気が強くならないよう、漬け込むのは一晩とした。

だし入り味噌のだしの旨み、チーズがもともと持つ塩味とはまた違う味噌の塩気、味醂の甘みが適度にチーズにしみ込み、ワインや日本酒に合う珍味のような仕上がりとなった。カマンベールはクリーミーさが際立ち、モッツァレラはあっさりした味わいに旨みがプラスされる。ゴーダも濃厚さが際立ち、これはに日本酒に合う!

いくらはごはんのお供、チーズは酒の肴に。やっぱり味噌ってすごい! しかし……残った味噌はどうすればいいの? という方のために、次週は残った味噌の活用法を紹介する。お楽しみに!