――小倉さんと石原さんは"ゆいかおり"として2人でも活動なさっていますが、2人と4人ではどのような違いがありますか?
小倉「夏織ちゃんと2人のときは、安定した夫婦みたいな雰囲気なんですけど、4人でいると何か今ドキの女子高生みたいな感じになります」
石原「私も同じですね。2人だと長年連れ添った夫婦みたいな感じで、言葉を交わさなくても気持ちが伝わってくるので、何も考えずに動けるんですよ。でも4人全員となるとさすがにそこまでは……(笑)。なので、StylipSではみんなとさらにコミュニケーションを図りながら、よい関係を目指していきたいと思っています」
――逆に、普段はソロで活動しているお2人はいかがですか?
能登「StylipSは何か学校みたいで、みんなと一緒になって成長していく感じが好きです。PV撮影のときも、みんなで力を合わせて頑張ったのですが、そうやって切磋琢磨しあえるところがユニット活動の一番良いところだと思います。1人だと、やはり何かどこか寂しい。特に楽屋が寂しいんですよ。でも4人いると、みんなでお話ができたりするので、すごく楽しいです」
松永「私はものすごくマイペースで、3人が集まっていても、私は1人でぽけーっとして、別の方向を向いてるようなタイプなんですけど、それでもみんなが私を見放さずにいてくれるので、すごくうれしいです。何かあったら呼んでくれるし、PV撮影で転んだときも、飛んできてくれましたし。楽屋では、自然とみんなで歌いだしたりもするのですが、1人の活動ではそんなことは絶対にないですからね。学校の放課後みたいな感じで、本当に楽しいです」
――それでは続いて、カップリングとして収録されている「Brand-new Style!! ~魔法みたいなShow time~」について教えてください
能登「すごくStylipSっぽい曲だと思いました。初めてのCDで"ぽい"というのもおかしいのですが、明るさや元気の良さ、ノリの良さというのが私たちのポイントになっていると思うので、この曲にはそういったところが凝縮されている感じがします」
小倉「すごく曲のキーが高いのですが、それを4人で歌うことによって、逆に聴きやすく、皆さんの耳に残る音になっているのではないかと思いますし、そういうところがStylipSっぽいところだと思います。4人が合わさったことで、よりひとりひとりの良さが見えてくるし、一体感もあって、『STUDY×STUDY』とは違った曲調なのですが、こういった歌もすごく私たちにあっている気がします。何か未知の可能性を感じました(笑)」
松永「歌の最初のところに掛け声が入っていて、そこは『チア部のようなイメージで』とレコーディングのときに言われたのですが、私は以前チアリーダーをやっていたので、ここは超見せどころだと思って、個人的にすごく頑張りました(笑)。あと、この歌の歌詞には、StylipSの"はじめの一歩"的なニュアンスも含まれていて、何かStylipSのイメージソング的な感じになっているので、ライブでもそういったポジションの曲になるのではないかと、想像しながら楽しんで歌えました」
石原「チアリーダーっぽいところでは、3役やってほしいと言われて、三種類の声で歌っているのですが、これまで声優活動をやってきたからこそ、こういった要求にもちゃんと応えられたんだなって、あらためて感じました。そういう意味では、普通のアーティストさんには歌えない、私たちだからこそ、この4人だからこそ歌える楽曲だと思います。この曲を最初に聴いたとき、アメリカの学生みたいなイメージを感じたのですが、『STUDY×STUDY』でも、PVの中でアメカジっぽい衣装を着ていて、まったく関係ないんですけど、何かつながりを感じました。勝手な想像なんですけどね(笑)」
――そして3曲目の「セーシュンプラン!」はいかがですか?
能登「この曲は、他の2曲とリズムの取り方が違っていて、裏で取っているんですよ。なので、そのリズムの取り方が一番のポイントになると思いますし、私自身もレコーディングのときに苦戦したところでもあります。でも、出来上がった曲を聴いてみると、ちょっと春っぽい、ルンルンな感じが出ていて、すごく楽しいです。能登的にはかなりお気に入りです!」
小倉「私のイメージだと、ライブでは、一番最初か、一番最後に歌う曲じゃないかなって思います。聴いているだけでグッとくる歌ですが、ライブなら、さらに心を持っていくような感じになると思っています。やはりリズムの取り方が難しくて、レコーディングでは私も苦戦したのですが、すごく楽しい曲に仕上がっていますので、聴いてくださった方の心にもずっと残るのではないかと思います」
能登「ちなみに、カップリングの2曲は私が一番最初にレコーディングをしています」
――やはり歌う順番によって変わってきますか?
小倉「全然違います」
石原「たぶん、表現力のある子が最初に歌ったほうが、あとも歌いやすいと思います。私の場合は、合わせるのが上手いとよく言われるので、後から歌うほうが多いですね。後から録ったほうが新しい発見ができたりもするので、私は後で録るほうが好きです」
能登「私は先に歌うほうが好きですね。最初にレコーディングすると、詞をちょっと変えたり、音符の長さを微調整したりといったクリエイティブな相談ができるのは一番目に歌う人だけですから」