2010年10月より放送されたTVアニメ『探偵オペラ ミルキィホームズ』。その第2期シリーズとなる『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』が2011年1月より放送開始となる。そこで今回は、放送に先駆けて、メインキャスト陣が語った作品の魅力を紹介しよう。

TVアニメ『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』は2012年1月より放送開始

■TVアニメ『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』ストーリー概要
せっかくトイズが戻ってきたのもつかの間、またまたトイズを失ってしまったミルキィホームズの4人。
好敵手の復活を強く望むアルセーヌ (=アンリエット)は、ミルキィホームズがトイズを取り戻すようにと、陰になり日向になり4人をサポートするが、トイズが復活する気配はまったくない。
それどころか、4人は貧乏生活にすっかり慣れ、ダメダメ街道まっしぐら。遂にはトイズだけでなく、学院生活に一番大事なものもすっかり忘れてしまい……。

メインキャスト陣が語るTVアニメ『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』

今回の取材には、シャーロック・シェリンフォード役の三森すずこ、譲崎ネロ役の徳井青空、エルキュール・バートン役の佐々木未来、コーデリア・グラウカ役の橘田いずみ、アルセーヌ、アンリエット役の明坂聡美、明智小衣役の南條愛乃が参加。演じるキャラクターや作品の魅力、意気込みなどを語ってくれている。

――まずはご自身が演じるキャラクターについて教えてください

三森すずこ「シャーロック・シェリンフォード役の三森すずこです。シャロは第1幕のときから引き続き、ちょっとどこか残念というか、アホ全開の子で、今回の第2幕では少しまともになるのかなって期待もしていたのですが、また輪をかけてアホになっていて(笑)、演じている私もとても清々しい思いになっております。でも、探偵になるという意志だけは第1幕のときからずっと固く、自分の信念みたいなものをどこかで持っている、ただのアホじゃないぞと最近は感じております」

徳井青空「譲崎ネロ役の徳井青空です。ネロは第1幕でもわりと自由で、お金に執着がある部分があったのですが、第2幕ではよりお金への執着心が増していて、もうお金のことしか考えていないぐらいなんですけど(笑)、本当に自分に素直なところが私は好きです」

佐々木未来「エルキュール・バートン役の佐々木未来です。エリーは、第1幕のときからエロい子だったんですけど、第1幕のときはまだ恥ずかしがり屋なところもあったと思うのですが、第2幕になってからは大胆なエロさに変わったような気がします。ネロはお金のことばかり考えているのですが、エリーは何かエロいことばかり考えているような気がして……ずっと頑張っています(笑)」

橘田いずみ「コーデリア・グラウカ役の橘田いずみです。コーデリアさんは第1幕から頭にお花が咲いているような状況がとても多かったのですが、第2幕になってそれがさらに進化し、まともなセリフがほとんどないんじゃないかというぐらい、けっこうみんなを引っ掻き回しているだけのお姉さんになっています。コーデリアさんは、"歌手"になることが夢だということが発覚して、本当にずっと歌っているようなシーンもあったりするのですが……えー、そんな子です(笑)」

明坂聡美「アルセーヌ役の明坂聡美です。アルセーヌは、表の顔がアンリエットという、ホームズ探偵学院の生徒会長なんですが、第1幕ではとにかくミルキィホームズに強くなり、良いバトルの相手になってほしいという思いで、いろいろと頑張ってきたのですが、第2幕では若干諦め気味になりまして(笑)、一向にダメダメが直らない4人に対して、第1幕以上に感情を顕わにしたり、もっと強く突き放したりするような部分があります。そして、怪盗帝国はわりと仲が良かったのですが、とうとう怪盗帝国にも八つ当たりをするようなシーンも出てきたりして、怪盗帝国内も大丈夫かなっていう部分もあったりします。でも、夜になるとアルセーヌに変わって、ますますいろいろな宝物を盗んだり、今回はG4とも絡んで、おちょくったりしているので、そこも見どころになるのではないかと思います」

南條愛乃「明智小衣役の南條愛乃です。明智小衣ちゃんはG4のリーダーを務めているのですが、第1幕ではものすごくテンションが高く、自分のIQの高さを皆さんに見せつけるようなセリフを言い続けながら、一人で一番バカなんじゃないかなと思われるようなことをやり続けていましたが、第2幕ではその一人で頑張る空回りっぷりがさらにパワーアップしていて、ミルキィの4人からはもちろん、同じG4内のお姉さんたち3人、G3にも全然相手にされない中、それでも一人で叫び続け、頑張り続けて空回りをしている、頑張り屋さんの女の子です」

――第2幕のアフレコ現場の雰囲気はいかがですか?

三森「第1幕のときは、すごく毎回緊張していて、気が付くとアフレコが終わっているという感じで、慣れた頃に第1幕のアフレコが終わっちゃったのですが、それからサマースペシャルや今回の第2幕で皆さんと再会できて、何か久々に夏休み明けに学校に来たみたいな感じの雰囲気で、すごく和気藹々と楽しくアフレコをさせてもらっています。やっぱり第1幕のときよりも、私たちミルキィホームズもアフレコの現場に慣れてきたので、楽しみながら、ちょっとだけ前回よりも余裕を持ってアフレコができているなっていうのを実感しています」

徳井「第1幕の収録では、ミルキィはわりと2対2に分かれて、離れて座っていたのですが、第2幕になり、いろいろなキャラクターが増えたこともあって、わりと4人で並んで座ることが多くなりました。それは見た目だけなんですけど(笑)。やはり第1幕のときのアフレコでは本当に緊張していて、マイクに入るのが精一杯だったんですけど、第2幕になって、いろいろと自分で考えたりすることもできるようになりました。アニメでのネロの演じ方自体も、第1幕では、どこまではっちゃけていいのかというのを探っている部分もあったのですが、第2幕では、もう思いっきり全力ではっちゃけていいというのがわかっているので、元気一杯ということに気をつけながら演じるようにしています」

佐々木「第1幕のときは、やはり初めてのアフレコということもあり、本当に緊張もしつつという感じだったんですけど、現場の雰囲気が良く、リラックスしながらできて、本当に大好きな空間だったので、また第2幕になって、毎週のようにこの時間を過ごせるのが楽しくて、すごくうれしいです。現場では、アニメの内容そのままに、休憩時間とかもみんなでごちゃごちゃになって喋りまくっているので、本当に楽しいです。最近気になっているのは、私が喋るだけで、みんながザワザワするというところなのですが(笑)、何かそれも含めて雰囲気が良く、チームワークができているなって感じられて、すごくうれしいです」

橘田「第1幕のときから、どこの現場よりもずっと爆笑しているなって思っていたんですけど、第2幕になって、ますますそれが加速して、テスト中などはずっと笑っているぐらいに本当に面白い作品ですし、だからこそ、どこよりも居心地がいい現場になっています」

明坂「第1幕からずっと怪盗帝国はみんな仲が良くて、同じ席に座って、一緒にご飯にも行っていましたが、第2幕になってからまだご飯に行けていないので、早く行きたいなと思っています(笑)。第2幕では、みんながキャラクターを掴んできた分、アドリブを入れるなど表現の幅が大きくなっています。たとえば、今までトゥエンティはアドリブ禁止だったのですが、最近はアドリブを言ってもそのままOKになったり、アンリエットさんに関しても、あまり切れたりしちゃいけないということで、けっこう抑え気味だったのですが、それも無くなってきたりしています。あと、エリーに対する音響監督さんの指示が、だんだん言葉を選びづらくなってきているという過激な状況に、みんながクスクスと笑ったりしながら、すごく和気藹々としています」

南條「すごく居心地のいい現場なのですが、けっこう要求されるラインが高かったり、どこを目指しているんだろう? みたいなことがあったりします。いい意味でですけど(笑)。ひとつのセリフに対しても、どう言ったら面白くなるんだろうというのを、その場でも作り上げている感じがあって、より面白くしようとしているのがすごく伝わってくるので、難しい要求をされているキャストさんを、みんなで頑張れっていう気持ちで見守っていたりします。あと、面白いテイクがあったら、本番中はもちろん笑えないのですが、笑いを堪えつつ、OKが出た瞬間に、みんなでドッと笑ったりする、本当に笑いの絶えない現場になっています。休憩に入っても、本番中なのか休憩時間なのかがわからないぐらい、みんなテンションが高いままで、まあ休憩していませんが(笑)、そんな現場の雰囲気が、観てくださる視聴者の方に伝わるのではないかと思います」

――こんなトイズが欲しい、こんなトイズがあったらいいなと思うトイズはありますか?

橘田「一瞬で化粧ができるトイズがほしいです」
明坂「私もそれを考えてた」
橘田「ね」
徳井「それはトゥエンティの変装するトイズ?」
佐々木「あ、そうか」
三森「変装のトイズ?」
橘田「いや、自分は自分でいいの」
南條「化粧プラスその日の支度が、起きた瞬間にできあがるトイズ」
徳井「お風呂に入ってくれるトイズもいいな(笑)」
一同「えー?」
徳井「ぱっと洗ってくれて、頭も乾かしてくれて」
佐々木「あとは寝るだけ、みたいな?」
徳井「靴下も脱がしてくれるみたいな」
橘田「それ、やってくれる人がいるよ、たぶん(笑)」
南條「今までの話だとみんなズボラばっかり(笑)」
三森「でも、やっぱり楽するために使わないと(笑)。私はお片付けのトイズとかほしいです」
徳井「半径30cmでいいから暖かくなるトイズとか」
南條「雨よけのトイズとか」
橘田「いいねぇ(笑)」
徳井「バリアがはれる卜イズとかだったら? 暖かいし」
明坂「私は時間が操れるトイズがほしい」
佐々木「私もです!」
三森「いいですね」
明坂「嫌なこととか、説教されている時間とかがめっちゃ短くなって。そして支度しているときは一人だけすごく時間が長くて」
徳井「そうしたら、ゆっくり化粧もできますね(笑)」
三森「睡眠時間とかも長く取れるし」
橘田「ダメ人間になっちゃいそう……」

――それでは最後に番組を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします

三森「ミルキィホームズの第1幕を観ていた方ならわかると思うのですが、本当に深いことは何も考えないで観てほしいアニメですね。ふとテレビをつけたとき、前回観ていなくても、今回から観るという人でも、『ミルキィホームズ』は楽しめるアニメですし、一回ぐらい見逃しちゃっても次回から観てくだされば全然いいなと思える作品です。なので、少しでも『ミルキィホームズ』が気になるという方は、第1幕を観ていなくても、ぜひぜひ観ていただきたいですし、第1幕から観てくださっている方も裏切らないような、さらにひどく、すごいことになっていて、絶対に笑っていただける作品になっていると思いますので、ぜひ2012年は『ミルキィホームズ』で大笑いしてください」

徳井「第1幕から笑いのレベルはさらに上がっていて、演じている私たちでさえ、意味がわからなかったり、付いていけなかったりするぐらいのレベルのものができています(笑)。何回も繰り返して観ていただいても面白いですし、たまにポツポツと観ていただいても面白い。本当にいろいろな楽しみ方ができるアニメだと思います。ネロちゃんがお金にすごく執着があるのは、現代社会における貧困問題とか、深く捉えてもらって全然かまわないので、それぞれの楽しみ方を見つけて、いろいろな人に楽しんでいただきたいなと思います」

佐々木「第1幕を観てくださった方は、きっと第2幕にすごく期待されていると思うのですが、その期待を遥かに超えるぐらい、すごく面白いアニメになっているという自信がありますので、ぜひ楽しみにしていてください。エリーもただエロいだけじゃなく、可愛らしく演じているつもりなので、可愛いなって思って観ていただけたらうれしいです」

橘田「第1幕からみんな個性はあったのですが、第2幕ではその個性が何倍にもなっています。コーデリアは第1話からすごく頑張っていて……頑張ったんですよ。今までに経験をしたことのない歌を頑張って歌ったので、観ていただける方は、橘田いずみはオペラ歌手ではないということを頭に置いて、優しい心を持って、観て、聴いてほしいなと思います。それぐらい、第1話のオンエアが怖いのですが、ぜひそんなところも楽しみにしつつ、嫌なことがあっても全部を吹っ飛ばせるぐらいの破壊力がある作品だと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください」 < b>明坂「まず、第2幕の第1話は『探偵オペラ ミルキィホームズ』ではありません。違うんです。観ていただけたらわかるのですが、新しく観はじめるという方でも、とても観やすいと思います。逆に第1幕から観ている人はちょっと訳がわからないと思うのですが、話が続いていくと、あ、やっぱりこれは『ミルキィホームズ』だって思っていただけると思いますし、そこからドンドンと懐かしのキャラクター、ちょっとだけ出てきたあのキャラクターなども出てきたり、かまぼこも定番でいたりしますし、キャラクターたちがみんなパワーアップして帰ってきます。トゥエンティのアドリブであったり、ストーンリバーさんが変なクセというか好みを持ち出してきたり、ちょっと人間性が変わってきている部分もあったりしますので、その成長過程も観ていただけたらいいなと思います」

南條「どこから言っていいのかわからないほど、本当にいろいろなところに魅力が詰まったアニメになっています。ギャグひとつとっても、本当に最後までこだわりを持って作り込まれていたり、何気なく観ていたら、きっと気付かないままスルーしてしまうようなところに小さな伏線が張ってあったりします。本当に観れば観るほど、スルメじゃないですけど、味も面白さも何倍にもなる作品だと思います。キャラクターも全員がパワーアップしていて、小衣を演じていても、頭の血管が切れるんじゃないかと思うぐらい、高いテンションで臨ませてもらっています。G4の小衣以外の面々も、第1幕ではあまり見られなかったミルキィホームズや怪盗帝国との絡みがあったりするので、G4ファンの方にも楽しんでもらえると思いますし、もちろんミルキィホームズや怪盗帝国、そのほかのサブキャラのファンの方たちも楽しんで観てもらえる作品になっていますので、本当に期待して待っていてほしいなと思います」

――ありがとうございました


TVアニメ『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』は、2012年1月5日よりTOKYO MXほかにて放送開始予定。なお、2011年12月31日には、東京・秋葉原の秋葉原UDXシアターにて、「『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』第1話 大晦日プレミア上映会」が開催されるほか、ニコニコ生放送にて、第1幕+サマースペシャルの一挙放送、さらにTOKYO MXにてTV特番「大晦日だよ! 探偵オペラ ミルキィホームズ』の放送などが行われるので、こちらも注目しておきたい。

TVアニメ『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』放送スケジュール

放送局 放送開始日 放送時間
TOKYO MX 2012年1月5日 (木) 毎週木曜日 23時00分~
毎日放送 2012年1月7日 (土) 毎週土曜日 26時58分~
テレビ愛知 2012年1月8日 (日) 毎週日曜日 25時05分~
テレビ神奈川 2012年1月7日 (土) 毎週土曜日 25時00分~
TVQ九州放送 2012年1月8日 (日) 毎週日曜日 26時30分~
BS日テレ 2012年1月5日 (木) 毎週木曜日 26時00分~
ニコニコ動画 2012年1月8日 (日) 毎週日曜日 26時00分~
■TVアニメ『探偵オペラ ミルキィホームズ』おもなスタッフ
製作総指揮・原案 / 木谷高明◆企画・原作 / ブシロード、クロノギアクリエイティヴ◆監督 / 森脇真琴◆シリーズ構成 / ふでやすかずゆき◆キャラクター原案 / たにはらなつき (EDEN'S NOTES)、うさはらゆめ◆キャラクターデザイン / 沼田誠也◆美術監督 / 久保友孝◆美術設定 / 水谷利春◆色彩設計 / 山崎朋子・日野亜朱佳◆撮影監督 / 五十嵐慎一◆編集 / 後藤正浩◆音響監督 / 明田川仁◆音楽 / 井ノ原智 (Angel Note)◆オープニングテーマ / ミルキィホームズ「ナゾ!ナゾ?Happiness!!」◆エンディングテーマ / 麻生夏子「Lovely Girls Anthem」◆アニメーション制作 / J.C.STAFF/アニメーションスタジオ・アートランド

■TVアニメ『探偵オペラ ミルキィホームズ』おもなキャスト
シャーロック・シェリンフォード / 三森すずこ◆譲崎ネロ / 徳井青空◆エルキュール・バートン / 佐々木未来◆コーデリア・グラウカ / 橘田いずみ◆アルセーヌ、アンリエット / 明坂聡美◆トゥエンティ、二十里海 / 岸尾だいすけ◆ストーンリバー、石流漱石 / 寺島拓篤◆ラット、根津次郎 / 下野紘◆明智小衣 / 南條愛乃◆長谷川平乃 / 新谷良子◆遠山咲 / 田村ゆかり◆銭形次子 / 沢城みゆき
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