【レポート】
エコプロダクツ2011のカシオ計算機ブースのメインステージでは、小学生向けのワークショップ「電卓組み立て教室」が行われた。電卓組み立て教室は、小学生向けの学習電卓を実際に自分の手で組み立てるという体験教室。8年目を迎える今回も、毎回満席となる盛況ぶりだ。
ワークショップだけではなく、製品の展示コーナーも特徴的だ。低消費電力化、低環境負荷化により機能性向上を実現した製品が、今年のカシオブースでは展示の大きなウェイトを占めていた。低消費電力や低環境負荷自体を最終目標にする発想から一段昇華したわけだ。
ブースの左側に設けられていたのが、デジタルカメラ「EX-H20G」「EX-H30」のコーナーだ。EX-H30は2011年3月に発売したモデルで、EX-H20Gは2010年11月に発売したモデル。いずれも決して新製品というわけではない。EX-H20GはGPS機能と加速度センサーによるハイブリッドGPSの搭載を最大の特徴とするデジタルカメラで、EX-H30は基本機能を充実させたモデル。2製品に共通するのは、高度な省電力技術の採用。省電力タイプのカメラではバッテリーを小型化することで、本体の薄型化や軽量化を目指すという方策が採られがちだ。だが、この2製品は同社が旅行用と位置付けている製品で、その省電力性能を撮影枚数の増加に向けている。一般的なデジタルカメラでは、1つの電池での撮影枚数は300枚前後という製品が多いが、GPSを搭載するEX-H20Gで600枚、GPS非搭載のEX-H30では1,000枚という撮影枚数を実現している。2~3泊の短期の旅行ならば、予備のバッテリーが不要な程の電池寿命だ。
また、5月に発売されたレーザー&LEDハイブリッドプロジェクターのコーナーもブースの右側に設けられていた。一般的なプロジェクターでは高圧水銀ランプを光源として使用するが、高圧水銀ランプはLEDに比べて有害物質である水銀を含むうえ、消費電力が多い、寿命が短いという欠点を抱えている。しかし、プロジェクターの光源として利用できるような高輝度の緑色LEDは量産されていない。そこで、青色レーザー光と蛍光体の組み合わせで緑の高出力を得て、それにLEDの光をミックスして光源として利用するのが同社のハイブリッドプロジェクターだ。LEDとレーザー光のハイブリッドとすることで、高輝度かつ低消費電力を実現している。光源にレーザーを使用しているが、プロジェクターから出力される光は拡散光となっており、誤って光を直視した場合でも安全性は確保されている。ブースで展示されていたのは、スタンダードクラスの「XJM-255」だ。XJM-255は、3000lmの明るさで、Wi-FiやUSBメモリーからの投射にも対応するモデルだ。3000lmクラスのプロジェクターでは、200W以上のランプが使用され、300W前後の消費電力というのが一般的だが、XJM-255の消費電力は、最大で190Wとなっている。消費電力の削減だけでなく、純度の高いレーザー光を光源としたことで、色域も拡大、表現力も向上した。
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