NECの新しい「LaVie L」は、美しさにこだわったモデルだ。ラインアップは、テレビを搭載した3D対応モデル「LL770/FS」と、テレビなしのシンプルモデル「LL750/FS」の2グレード。今回試用したのは「LL750/FS」のほうだ。

本体デザインは基本的に単色無地で、クリスタルブラウン、クリスタルレッド、クリスタルホワイト、クリスタルブラックの4色が用意されている。今回試用した「LL750/FS6W」はクリスタルホワイトのモデルで、トップカバーにロゴが入っているだけのシンプルなデザインだ。ヒンジ部とトップカバーの縁取りにシルバーが使われているが、それもぎらぎらと主張するわけではなく、落ち着いた印象になっている。

クリスタルホワイトモデルの本体底部は黒、縁取りにシルバーをあしらっている。カラーバリエーションの中でもシンプルなデザインといえる

このトップカバーの表面を覆っているクリア層は、最近のNEC製ノートPCで採用が広がっている「スクラッチリペア」だ。柔らかく弾性のある樹脂と滑りのよい樹脂で表面をコーティングすることにより、表面の傷を自動修復するという仕組みが取られている。もちろんどんな傷でも戻るというわけではないが、コーティング層のみを傷つける程度の浅い傷ならば、一度へこんでしまったように見えた樹脂でも時間とともに元の形に戻る。軽いすり傷程度ならば気にせず使えると考えてよいだろう。

実際、試用機を撮影していても細かい傷が気になるということはなかった。表面に光沢のある加工では小さな擦り傷がつきやすく、目立つものだが、傷らしい傷は見当たらない。15.6インチワイド液晶搭載で本体重量は約2.9kgと、気軽に持ち運んで利用するというモデルではないが、バッグからの取り出し時につきやすい傷などは気にしなくてよさそうだ。

表面のクリア層が、傷を自己修復するスクラッチリペア。なお、スクラッチリペアが採用されているのは天面だけなので注意