IntelのCore i5の新製品「i5-2500S」が登場。型番の「S」のとおり65W版の製品で、動作周波数が2.7GHz、Turbo Boost時が最大3.7GHz。この3.7GHzというTubro Boost時周波数はTDP 95W版2500K/2500と同等で、TDP 45Wの2500T(定格2.3GHz)の3.3GHzよりも高い。グラフィック機能はIntel HD 2000となる。なお、販売形態はバルクで、販売していたPC DIY SHOP FreeTではCPUクーラーやマザーボード等のパーツとセットでの購入に限られる。CPUクーラーとの組み合わせ時で、価格は21460円とのこと。

TDP 65WのCore i5-2500S。4コア/4スレッドで動作周波数は2.7GHzだが、Turbo Boost時のクロックは2500Kなどと同じ3.7GHz。バルク状態でパーツとのセット販売となる

マザーボードでは、Intelの次世代メインストリーム向けCPU「IvyBridge」対応をうたうASRock「Fatal1ty Z68 Professional Gen3」が登場した。もうひとつの注目点が「Gen3」。これは通常PCIe 2.0までのサポートとなるZ68だが、IvyBridge搭載時にはPCIe 3.0が利用できるとのこと。PCIe 3.0カードはまだ登場していないが、ひと足先に対応環境を用意できる注目機能である(ただSandyBridge搭載時はPCIe 2.0までの利用となる)。マウスのカウント数をソフトウェア的に向上させるFatal1yuマウスコネクタなどASRock独自機能も満載したゲーマー向けハイエンドモデルだ。価格もハイエンド寄りな約3万円前後。

ASRockのZ68マザー「Fatal1ty Z68 Professional Gen3」。次世代CPU「IvyBridge」対応をうたい、そのIvyBridgeでサポートされるというPCIe 3.0も利用可能という

パッケージにもPCIe 3.0対応との記載。とはいえIvyBridgeもPCIe 3.0カードも無い現状では試すにも試せない

もうひとつZ68マザーで注目なのが、Zotacから登場したMini-ITXの「Z68 GT430 ITX-FiFi」と「Z68-ITX Wi-Fi」。まずZ68マザーでは最小サイズであることに加え、Z68 GT430 ITX-FiFiはdGPUとしてGeForce GT 430をマザー上に搭載しており、これ1枚で4画面までのマルチモニタ出力に対応している。ミニマムサイズで多画面を実現したい方は注目だ。なお、このZ68 GT430 ITX-FiFi、初期ロットのみの同梱ミスでDVIポートの端子固定用ネジ穴が未搭載(次期ロットから解消とのこと)。初回購入者には代理店から後日配布されるとのことだが、今すぐの対策としてFreeTではディスプレイ端子用ネジを販売している。1組2個で210円でもちろん汎用品。どちらの製品も、GbEやUSB 3.0、mini PCIe(ハーフサイズの無線LANカード実装済み)、mSATAコネクタ等を装備しておりVirtuにも対応。CrossFireXやSLI等のマルチGPU機能を除けばZ68の機能をひととおり利用することができる。

ZotacのMini-ITXサイズのZ68マザー「Z68 GT430 ITX-FiFi」。シンプルな「Z68-ITX Wi-Fi」の方は取材時にはすでに売り切れ。初期ロット版はDVI端子にネジが無いので専用ネジも販売中

ボード裏面にはmSATAスロットも装備。IntelのmSATAカードを搭載すればそれを使ったSRTも構築可能