国際空港ランキングでも上位にランクイン

1981年に開港して以来、国際空港ランキングでも常に上位にランクインしているシンガポールのチャンギ国際空港。総面積1,667haの中には、1から3のターミナルビルに加え、格安航空会社(LCC)向けのバジェット(格安)・ターミナルも設置されている。現在、乗り入れしている世界のエアラインは83社となっており、アジアを代表するハブ空港の1つだ。アジア各国をはじめ、欧米などからの旅行客も多いので、空港内の案内所ではスタッフが英語やインドネシア語、中国語など、多言語で対応してくれる。

アジアのハブ空港であるジンガポールのチャンギ国際空港。シンガポールは淡路島ほどの面積なのに、空港はとにかく広い

チャンギ国際空港はそういった広大な空港の中に、レストランやショッピングモール、ホテル、キッズ向けのプレイルーム、ビジネス関連施設など、様々な施設をフル装備しているのが魅力だ。搭乗客はもちろんのこと、日常のショッピングや外食、デートに利用しているシンガポール人もいるという。トランジットで立ち寄る旅行者にも、無料の市内観光ツアーなどが用意されているので評判がいい。つまりチャンギ国際空港は、規模的にも、設備的にも、そしてサービス的にも世界トップクラスなのだ。これまで数多くの賞を獲得してきたことでも知られる同空港の魅力をここからは徹底解明していく。

2008年1月にオープンしたチャンギ国際空港の第3ターミナルビル。"赤道直下"や"熱帯雨林"をイメージさせる「グリーンウォール」(緑の壁の装飾)が印象的

天井の採光デザインも美しく、明るくて気持ちのよい開放的な空間。長旅の疲れも癒してくれる

チャンギ国際空港の中でもまず注目したいのは、2008年にオープンした最新のターミナルビル3だ。清水建設が建設を担当したことでも知られている(ちなみにターミナル2は竹中工務店)。地下3階~地上4階までの7階建てで、自然光をふんだんに取り入れた開放的な空間になっている。ターミナルビル3だけで38万平方メートルもあり、地下2階にはブランドショップなども入ったショッピング・モールがある。

出張時に役立つPCブース

商用で訪れた人に注目して欲しいのは空港内のビジネス関連施設だ。無料のインターネットブースがあり、パソコンが計500台以上も設置されているので、メールをチェックしたり、書類を作成することも可能だ。また、空港内全域で無料の無線LAN接続が可能(案内所でIDをもらう必要がある)。さらには、24時間対応のコピーやファクスのサービスも提供している。

自由に使える無料のインターネットブース

空港内を巡回している移動式ポスト「PoWee」。こちら、郵便サービス・バギーなのだ

後編では、観光で訪れたファミリー向けのスポットやトランジットツアーについて紹介する。

取材協力・写真提供 / シンガポール政府観光局