2コア版のSandy Bridge

IntelからSandy Bridge世代の新CPUとして「Core i3-2120」「同 i3-2100」「同 i3-2100T」の3モデルが発売された。Sandy Bridge世代のCore i3はこれが初めて。先行して発売されていたCore i7/i5は全てクワッドコア版だったが、新型のCore i3はデュアルコアで低価格を実現している。

発売されたのはこの3モデル。Core i3でもSandy Bridgeが登場だ

特に注目は「Core i3-2100T」だ。35Wという低消費電力を実現

各モデルの主な仕様と価格は以下の表の通り。

名称 i3-2120 i3-2100 i3-2100T
CPUクロック 3.3GHz 3.1GHz 2.5GHz
コア数 2
スレッド数 4
GPUクロック 850MHz 650MHz
TDP 65W 35W
価格 13000円前後 11000円前後 11500円前後
sSPEC SR05Y SR05C SR05Z

この中で、特に注目度が高いのが低電圧版のi3-2100T。なんと35Wという低いTDPを実現しており、H67チップセットのMini-ITXマザーボードなどと組み合わせて、省電力プラットフォームを組み立てたいところだ。

何度もお伝えしているように、Sandy Bridgeに対応する6シリーズ・チップセットで見つかった不具合により、現在搭載マザーボードは全て店頭から撤去されており、CPUだけを購入しても、使えない状況が続いている。しかし、そんな逆風の中でも「i3-2100Tだけは売れている」とのことで、ショップからは「これでマザーボードがあれば…」という嘆きも聞こえる。

その6シリーズ・チップセット搭載のマザーボードであるが、不具合修正版の販売は当初の予想よりも早く、メーカーによっては3月早々にも再開される見通し。販売済み製品の交換対応が優先され、店頭に並ぶのにはまだ時間がかかるだろうと見られていたのだが、ASRockの代理店であるマスタードシードのアナウンスによれば、3月4日より同社の「H67DE3」を発売するという。

ASRockの「H67DE3」。H67搭載では珍しいATXマザーボード