事前設営

さて、開催は20日・21日だが、やりたい人は(事前申請の必要もなく)前日の19:00~20:45の間に機材を持ち込んで設営準備をすることができる。筆者も勝手が判らないので、下見も兼ねて機材を19日の19:30頃に会場に機材を持ち込んで設営などを行ってきた。ということで、以下写真レポート(Photo04~09)。ちなみに前日設営は東工大の皆様も込みにしても体育館で10組強程度。もっともその場で廃棄ダンボールを使って工作を始めている出展者もおられるなど、なかなか楽しい状況ではあった。

Photo04: 17時からスタッフの方が先ず体育館全体にビニールのシートを張り、その上に机と椅子を搬入。更に電力用の配線を行った。このあと通路にはもう一枚グリーンのシートを敷き、更に電力配線をテープで固定する作業を。お疲れ様です。

Photo05: 人力飛行機の羽根をもってうろうろする、東京工業大学Meisterの皆様。設置用の台がまだ持ち込まれておらず、台が届くまでの暫くの間、担当者がずーっと手で持っていた。ご苦労様です。

Photo06: 台車で販売物の山を持ち込んだ某社さんは、ブースの真ん中にブツを積んでそのまま帰ってしまいました。まぁ体育館全体が施錠されるので心配ないといえば無いのですが、このあたりのぬるさがいかにもMTM的。もっとも20日のあとはほぼ全員が大半の機材をそのままにしてましたが(筆者もX200s以外全部置きっぱなしにしました)。

Photo07: とりあえず配線自身は先行して。ただしまだ線しか来ていない。

Photo08: で、後からスタッフの方が延々とそこにコンセントを取り付ける作業を。お疲れ様です。

Photo09: 筆者のブース。とりあえず重量物を全部運び込んだ状態。本当は動作確認したかったのだけど、電源は19日は来ないといわれて、あきらめてこのまま放棄して帰宅。

11月20日

初日は出展者は9:00から入場可能なのだが、ちょっと寝坊してしまい会場に入ったのは10:30過ぎ。もっとも筆者の場合セットアップはほぼ終わっており、動作確認(ここで動かなかったりすると大騒ぎなのだが、幸い無事動いた)と若干の飾りつけで終わったからまぁ問題はなかったのだが、周りを見渡すと11時の時点でこんな具合である(Photo10~13)。ちなみに会場の電源は、なんと発電機を体育館の外に設置して賄っていた(Photo14)。初日の開場は12時であるが、5分前のアナウンスがあってもまだ設営準備におおわらわ、といったブースもあれば(Photo15)、既に来訪者が散策していたりするブースもある(Photo16)などかなり混乱気味。そんなわけで12時の開場前には体育館の中にそれなりの人が既に居たりした。もっとも開場したからといって急激に人が来るわけではなく、入り口の方から次第に人だかりが増えてゆき、30分もすると開場が人だらけになった(Photo17,18)。

Photo10: とりあえず機材を運んできました、という段階のブース。

Photo11: スイッチサイエンスさんは、販売物を収める棚を延々と準備していました。まぁ販売量が多いから大変だったでしょうな。

Photo12: まだ出展者がそもそも来てないところも結構ありました。

Photo13: 一見飾りつけは終了しているようで、実はまだ何か奥でごそごそと。

Photo14: 2日間、この発電機が我々の展示を支えてくださいました。

Photo15: それでも殆どのブースが12時には準備を終えているあたりがさすが。

Photo16: これが11時57分における光景。奥の扉はしまっている...筈なんだけど、適当に入ってくる感じで。もっともコミケとは違うので、急いで入ったからどう、という事もないので殆ど混乱はなかったり。

Photo17: 実は写真はもう少し後、午後2時くらいのもの。というかこちらも来訪者の対応で写真を撮るどころではなく、一瞬説明が途切れた隙に撮ったもの。このときにはこちら側の通路は比較的すいていた。

Photo18: さらにもうちょっと後の写真。右手奥の人だかりは、このあたりにスイッチサイエンスさんが居たりする。ちなみに写真右手にもマルツパーツ館さんが居て、こちらも猛烈な人だかりが。

ちなみに筆者のブースはこんな感じ(Photo19)。今回のデモは「Arduinoを使ったPC周辺機器」というタイトルで、5inchベイに収める形(3.5inch/5inchのドライブアダプタを流用)でArduinoとLED、それに温度センサーまで取り付けたものをPC上のソフトと連動させるというもので、現在日経WinPC誌に連載の形で紹介しているものである。ただそれだけでは地味なので、MTM用にマイクロATXのケースにLEDを仕込み、こいつも(ケースの裏につけた)Arduinoで駆動させ、更にこれをPC側のソフトと連動させるということをやって、CPU負荷メーターとして動かしてみせた。実際に開場してみると、なんだかんだでほぼコンスタントに興味をもたれる方がおられて、ほぼ閉場までの間説明しっぱなしであった(Photo20)。というか、18時に閉場のアナウンスがあっても全然人が減る様子はない始末(Photo21)。片付けも概ね布をかぶせて終りという程度で(Photo22)、筆者もそうしたのだが(Photo23)、この時間帯になるとこんどは出展者があっちこっち廻って話を聞くようになるため、やっぱり人の数が減らないのだった。というのは閉場まではよそのブースを廻る暇が無い出展者が多く、なのでせめて閉場してから撤収までの間に他の出展を見ておこうという訳だ。そうは言っても撤収終了は19:00で、「完全に学校の敷地から退出してください」という要請が主催者からあり、これにあわせてみなきちんと退出するあたりはさすがである。

Photo19: これは開場前のスナップ。ケースのフロントパネル裏に色々仕込んでいる関係で、簡単に蓋の裏を見せられるように取り外して立てかけている。

Photo20: あたりまえだが自分で説明中のスナップは撮れない訳で、これは奥様に撮って貰った、それも翌21日のスナップ。実は自分の写っている写真がこれしかなかった(笑)。

Photo21: 奥の壁の怪しい光はレーザーを使った展示。閉場のアナウンスがあっても誰も急いでないあたりがいかにもMTM。

Photo22: 赤い布は学研さんのブース。その左のダンボールマネキンはクリプトン・フューチャー・メディア(株)さん

Photo23: 筆者のブース(左手前)がある島はほぼ撤収が終わったが、撤収が終わったブースの出展者が今度は他のブースに話を聴きに行くので、終わらないところはなかなか終わらない。

20日はこの後希望者のみで懇親会があり、目黒駅そばの居酒屋で3時間ほど開催されたが、なんかこちらにもかなりの人数が参加したようで、筆者が見る限り160人以上(16人が入るブースが10個ほど埋まっていたように思う)居た(ちなみに定員は150人という話だった)。これだけの人数になると、同じグループで揃ってどうこうとかいうのは不可能で、もう空いている席に適当にシャッフルという感じになるのだが、お陰で30台~50台の幅広い年齢層の方と、良く判らない話(とりあえず真空管アンプの話と中国の実装の話と自動車メーカーの話と委託の話と昔の大学の計算機センターの話をしたことだけは覚えている)で盛り上がる、というあまり類のない経験をすることが出来た。筆者の隣席に座った方は長野県の飯田市の近くから車で来たとかで、土曜日の朝3時に東京に到着して、そのままコインパーキングに入れて仮眠をとったとか。ほかにも今朝到着の夜行バスで来た方も居られるなど、なかなか参加者の皆さんが頑張って参加しているのが非常に強く印象に残った。

11月21日

軽く二日酔いな感じではあったが、9時半前に会場入り。ただ昨日よりゆとりがあるので、先に他の会場をちょっと覗いて見たり。とりあえず自分の準備だけ済ませるが(Photo24)、他の出展者の方も基本的には昨日全部済んでいるということもあってか、のんびりとそれでいて手際よく準備をされていた(Photo24~26)。

Photo24: 準備中の筆者。基本的には布を外して宣伝用のダンボールを立て、マシンの電源を入れるだけ。

Photo25: 手前のお二人は、学研のブースのスタッフのご家族の模様。2日間ずっと頑張って仕事されてました。

Photo26: のんびり、という感じで準備をされる方々。

2日目は準備は最小でいいということもあり、開場は10時。もっとも開場直後は意外と訪問される方も少なく(Photo27)、「これは意外と楽かな」などと言っていたらどんどん増えだし(Photo28)、12時を過ぎる頃には明らかに昨日を上回る人手が確実に実感できた。どの位か、というと初日はTシャツの上に別のシャツを羽織って丁度よかった温度が、2日目は暑くてシャツを着てられないレベル。初日はそれでもまだ合間を縫って昼食のおにぎりを口に放り込む暇があったが、2日目は飯を食うことそのものを断念せざるを得ないほどだった。結局そのまま延々と説明をし続け、17時のMTM06終了のアナウンスでやっと一息ついた感じだ。

Photo27: 開場20分後。まだ体育館奥の壁が見える。

Photo28: 開場40分後。壁が見えなくなる。このあとこの壁際にいらっしゃる人々がどんどんこちらに廻ってきて、一方新しい人が壁際に補充(?)される感じである。

前日の懇親会で「初日だけで3000人は堅い。下手をすると4000人かも」などと他の出展者と話をしていたのだが、蓋を開けてみれば2日で8000人だから、多分初日が3000人強、2日目が5000人弱というあたりではないかと思う。

まぁここで余りのんびりしている暇はなく、あらかじめお願いしておいた撤収要員の助けを借りつつ何とか17時半頃に会場からの荷物搬出を完了し、これでやっと筆者にとってのMTM06が終了した(Photo29)。もっともスタッフの方は、これから配線や机/椅子の撤収を行い、19日に敷いたシートを全部回収といった作業を延々を行っているわけで、お手伝いもせずに先に撤収したことをちょっと申し訳なく感じた。

Photo29: 撤収風景。ちなみに遠距離の場合、着払いで宅急便を発送するサービスをオライリー・ジャパンが行ってくれるため、これを利用する出展者もそこそこいたようだ。