ワコムのブース

東京 秋葉原のUDXギャラリーにて、オートデスクは3DCGツール「3ds Max 2011」に関するセミナーを開催した。ワコムはこのセミナーに、液晶ペンタブレット「Cintiq」とペンタブレット「Intuos4」の2機種を出品し、3DCG作成ツールとペンタブレットとの親和性をアピールした。

ペイントツールとの親和性の高さには定評のあるワコム製品。当日は3DCGツールとも親和性が高いという部分をアピール。オートデスクの3DCGツール「Mudbox 2011」は、「3ds Max 2011」で作ったキャラクターの表面に直接ペイントしたり、彫刻刀ツール(スカルプティングツール)で削ったり盛り上げたりできるという機能を持っている。ワコムのブースでは、これらの作業をペンタブレットで実現するというデモンストレーションが行われていた。

液晶ディスプレイに直接ペンを当てて描く「Cintiq 21UX」は「Mudbox 2011」との相性抜群。まるでプラモデルに筆で塗料を塗るかのように、画面内でキャラクターを回転させながら自由に色を塗ることができた。

ワコム タブレット営業本部 宝園氏は、「『Cintiq 21UX』は『Mudbox』の操作にとても便利です。模型に色を塗っている感覚で操作できます」とコメントした。また、Cintiq 21UXの導入事例と魅力に関して宝園氏は、「ゲーム開発会社では、背景イラストのペインティングに使っているケースが多いと聞きます。『Cintiq 21UX』は、もともと紙に描いていた人たちに愛用されているようです。筆圧荷重と筆圧解像度が極端にアップしたので、本当に紙にペンで描いているように感じてもらえるはずです。液晶パネルも、紙の比率に近い4:3になっています」と語った。

オートデスクのMudbox 2011と、ワコムのCintiq 21UXは、どちらもアナログ感覚でデジタルコンテンツを作成する製品。これまではイラストや漫画の現場で使わることの多かった液晶ペンタブレットだが、今後は3DCGプロダクションでも普及していきそうだ。

「Cintiq 21UX」の本体両脇のファンクションボタンを使ってキャラクターを回転させる。角度を決めペンで色をつけていく

オートデスク「Mudbox 2011」は、ペイントだけでなく彫刻(スカルプト)も可能。こちらもペンタブレットなら操作しやすそうだ