撮像素子を動かして構図を調整できる
多機能の中でも特に画期的といえるのは「構図微調整」と「自動水平補正」の2つだ。どちらもボディ内手ブレ補正機構SRを応用した新機能で、より正確な構図決定をサポートする働きを持つ。構図微調整では、カメラを三脚などに固定した状態で、ライブビュー表示をみながら、撮像素子の位置を上下左右および回転方向に動かすことで構図を整えることができる。一方、自動水平補正では、オンにしておくだけで内蔵センサーがカメラの傾きを自動検知し、撮像素子が自動的に回転方向に動き、正しい水平で撮影できる。
撮影メニューから「構図微調整」を選び「調整開始」を選択すると、ライブビュー画面が自動的に表示される |
調整前の状態。十字キー操作で、撮像素子上で約±1mmまで上下左右に移動でき、電子ダイヤル操作で、約±1度まで傾きを補正できる |
ほかには、露出が異なる3枚を自動的に撮影し、合成処理によって1枚のハイダイナミックレンジ画像として記録する「HDR撮影」や、撮影時または撮影後に画像に特殊効果を与えるデジタルフィルター機能なども、デジタルならではの付加機能として楽しめる。
また、画質の傾向を自由に調整できるカスタムイメージ機能や、白とびや黒つぶれを抑えるD-Range設定、歪曲や色収差を低減するレンズ補正機能、1回のレリーズで色味やシャープネスが異なる3カットを保存する拡張ブラケット機能、多重露光、インターバル撮影などにも対応する。