【レビュー】
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撮像素子は有効1460万画素CMOSで、処理エンジンには「PRIME II」を採用する。初期設定の画質は、澄んだ色合いでハイライトからシャドーまでのトーン再現が美しい。シャープネスは控え目。風景など遠景の細部が込み入った被写体では、PC上で拡大表示するとややぼんやりした印象を受ける場合があった。よりくっきりした描写を望むならカスタムイメージによって、シャープネス設定を高めるといいだろう。下の葉っぱや猫の作例のように、近景の被写体ではデフォルトのままでもシャープ感は高い。
前ページで述べたようにカスタムイメージ機能では、7つの画質傾向を選べるほか、彩度/色相/キー/コントラスト/シャープネス/ファインシャープネスの6項目をそれぞれ±4段階に微調整できる(モノトーンではフィルター効果や調色の設定も可能)。選択肢が豊富すぎ迷ってしまうくらいだが、前もってじっくり撮り比べをして自分好みの設定を見つけるようにしたい。RAWで撮り、カメラ内RAW現像時に好きなカスタムイメージを選ぶ、という使い方もいいだろう。
またホワイトバランス設定では、一般的な「オート」や「太陽光」「日陰」などに加えて、「CTE」と呼ぶ独自の項目が用意されている。これはColor Temperature Enhancementの略で、直訳すれば色温度の増進といった意味になる。通常のオートは、色温度の違いによる色かぶりを消す方向に作用するのに対して、このCTEでは逆に色を強める方向にホワイトバランスが調整される。不向きなシーンもあるが、夕日や緑の草木などでは鮮明で見栄えのいい再現になる。下の作例の最初の4枚はCTEで撮ったものだ。
短い試用期間で全機能を十分使いこなしたとは言えないが、紹介した以外にもさまざまな仕掛けが盛り込まれ、幅広いシーンに対応する頼もしさと奥深さを感じた。適度な小型軽量ボディで、かつ本格撮影に堪える濃厚な中級機を求める人に打ってつけ。ビギナーや女性に配慮した軟派なカメラとは異なり、こだわりの男向け(もちろん女性も)カメラだ。
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