ブラッド・ピットも愛するというアメリカ・ニューヨークのカフェ&レストラン「Bubby's」が1日、日本に初上陸した。名物はパイとハンバーガー。場所はJR桜木町駅(神奈川・横浜)改札外の高架下で、2日にはJR横浜駅にエキナカ施設も開業。同施設内には、ハンドドリップコーヒーのカフェ「ドリップマニア」も入っている。
昔ながらのアメリカ家庭料理を
「Bubby's」のコンセプトは"アメリカのおばあちゃん"の手づくりの味。アメリカの伝統的な家庭料理を提供するカフェ&レストランで、1990年にパイ専門店として創業している。現在、ニューヨークだけに3店舗を展開しており、トライべッカ地区にある本店には日本人観光客も多く来店するという。
「Bubby's」のオーナーであるロン・シルバー氏は、創業以来、全米各地を巡って、トレンドに流されないアメリカの伝統料理を追求してきた。大切な家族にふるまうように心をこめてすべての料理を手づくりし、内装も我が家のようにホッとする雰囲気につくり上げている。そのこだわりの姿勢に多くのファンが魅了され、ブラッドピットやレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、グウィネス・パルトローら世界のセレブたちも愛してやまないという。
これまでロン・シルバー氏は、「Bubby's」の人気とは裏腹に、同店の出店依頼を幾度となく断ってきた。しかし今回、海外の飲食ブランドを日本に誘致している日本の外食企業であるM・R・Sの小島由夫社長の熱意に心を動かされ、ついに「Bubby's」は日本出店へと踏み切ることとなったのだ。「アメリカの店にはたくさんの日本人観光客にも来店してもらっているので、横浜の店も日本人に受け入れられると思う」とシルバー氏は話す。
日本限定メニューも登場予定
「Bubby's」のメニューはすべてハンドメイドなのが特徴だ。中でも名物メニューとなっているのがアメリカの伝統菓子「アップルパイ」(600円)。薄めのパイ生地の中にはぎっしりとりんごが詰め込まれているボリュームあるメニュー。横浜の店ではミートパイをはじめとした食事系のパイも含めて、パイアイテムだけで約15種を揃える。さらに横浜の歴史にちなんだ「赤い靴の女の子のパイ」も日本限定で販売される予定だ。同メニューは、ビーツを使って赤い靴を表現した食事系のお米パイになるそう。
他にはニューヨーカーの定番ブランチメニューとされる「エッグ・ベネディクト」(イングリッシュマフィンの上にポーチドエッグなどをのせた軽食メニュー)も用意。どれもニューヨークの本店の味をそのまま再現したものだ。
店内は、ニューヨークの本店同様、"ほっとする居心地の良いリビング"を演出。昔懐かしのアメリカの原風景を連想させる写真や、アメリカンポップ調の看板などが店内の至るところに飾られている。セルフサービスとなるカジュアル・カフェのスペースと、テーブル席をメインとしたレストランコーナーから構成され、ティータイムから食事まで、さまざまな利用に対応している
ちなみに、「Bubby's」の開店日である6月1日は横浜開港記念日でもある。6月1日~8月31日までの期間、横浜の観光キャンペーン「横浜・神奈川ディスティネーションキャンペーン」が開催されており、「Bubby's」の店内の一部には、横浜の観光案内所も設置されているので、同店への集客が今後さらに期待されるところだ。