Double Commanderを使ってみる

Double Commanderは非常に多機能だが、実に使い安いユーザーインタフェースを持つ。左と右に広がるエクスプローラー形式のディレクトリ表示は双方ともドラッグ&ドロップでのフォルダやファイルの入れ替えが可能だ。上部にあるドライブ名を選択することで、ドライブが変更できる(図10)。また、ファイルを選択した状態で[Enter]キーを押せば、ファイルに関連付けられているアプリケーションが起動する。

図10 二つのパネルでファイルやフォルダのドラッグ&ドロップができるので管理しやすい

この左右のパネルを使い異なるフォルダやファイルを移動したり、削除したりとすることで自分のPCの整理整頓がかなり効率的におこなうことができる。この2つのパネルをさらに使いやすくするのが、その下に広がる細長いスペース(図11)。

図11 パネルの下のスペースではコマンドラインでの入力にも対応

ここでは、コマンドによる操作が可能だ。左右両方のうち、選択しているパネルをカレントディレクトリとして、ディレクトリの移動などがコマンドで行える。たとえば、ひとつ上の階層に上がるには

cd ../

と入力すればよいし、testフォルダへと移動するのであれば

cd test

と入力すればよい。パネルのフォルダ、ファイル表示ももちろん入力コマンドに合わせて表示を変えるので、ディレクトリの操作が非常に楽になる。

さらに、パネルとこのコマンドのスペースの"行き来"にはマウスの必要がない。これが軽快なエクスプローラーを生み出している。コマンドでディレクトリを移動したあとには(図12)、自動的に左右のパネルへとフォーカスが変わるので上/下矢印キーの操作だけでフォルダ内を上下でき(図13)、キーを入力するときには、また自動的にコマンドエリアがフォーカスされる(図14)。

図12 コマンド入力でカレントディレクトリを移動し、上下矢印キーを押すと

図13 フォーカスがパネルへと自動的に変わるのでマウスを使わずに快適に扱える

図14 再び文字のキーを押すとコマンドラインのエリアにフォーカスが移動する