気になる六角精児のルーツとは
一度見たら忘れられない俳優がいる。『相棒』シリーズ(テレビ朝日系 2000年~2009年)や『電車男』(フジテレビ系 2005年)といった超人気ドラマや、様々な映画で強い印象を残す俳優・六角精児もそんな俳優のひとりだ。初主演映画『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』の公開を3月28日に控える俳優・六角精児の知られざる素顔に迫った。
――六角さんは2006年くらいから凄い露出が増えてるような気がするんですが。
六角精児(以下、六角)「そうですね。確かに2006年ぐらいから忙しくなってきた気がします。ドラマ『電車男』の前後ぐらいからですかね」
――あの作品で、電車男を応援する関西人・牛島貞雄役はインパクトがありました。
六角「確かにあの作品で人目に触れたことがきっかけで、仕事は増えましたかね。やっていることは、昔からそんなに変わらないんですけども(笑)」
――六角さんは、高校生の頃から演劇をやっていたそうですね。
六角「ええ、一応やってはいたんですけど、別にすごく演技が好きだったという事ではなく、部活でなんとなく始めたみたいな感じです」
――俳優を目指していたわけではないんですか?
六角「高校入学当時、何か必ず部活に入らなくちゃいけなかったんです。それで、みんなが入る部活を選ぶっていう日があって、一学年全部が体育館に集められたんです。ワイワイと騒がしくて空気も悪いから、端っこのほうで休んでたんですよ。そしたら、そこで演劇部の募集の話をしていたんです。そんなに大変そうじゃなかったので、軽い気持ちで演劇部に決めました(笑)。その流れで高校卒業後も、引き続き劇団の旗揚げに参加して、それが善人会議(現・扉座)という劇団です」
――その時点では、本格的に役者でやっていこうと決めていたのですか?
六角「いやいや、『この舞台が終わったら辞めよう』っていつも思っていました。大学に入学して、夏休みに僕らが地下室で稽古してる時、大学の友人達は山へ海へ遊びに行ってるわけですよ。それがとてもうらやましかったし、普通のキャンパスライフも送ってみたかったし(笑)」
――普通の大学生になりたかったんですか? 意外ですね。実は六角さんは東京の大学生(学習院大学)だったんですよね。六角さんはコテコテの関西人というイメージが強いのですが。
六角「生まれは関西ですけど、高校時代は神奈川で、大学は東京なんです(笑)。家で両親は関西弁だったんで、関西弁は喋れるんですけど……」
――あの完璧な関西人は演技だったんですね! それは衝撃です(笑)。