自作ユーザー向けのイベント「DIY PC Expo 2008 Autumn」が11月2日~3日の日程で、秋葉原ダイビル2階のコンベンションホールにて開催された。初日の模様については既にお伝えした通りだが、2日目は午後になって、急遽X58チップセット搭載マザーボードの動作デモが公開されるというサプライズもあった。

Core i7の動作デモが初公開

動作デモを行ったのはMSI。それまで、グラフィックカード「N9600GT Diamond 512M」のデモを行っていたコーナーで、マザーボードがX58チップセットを搭載する「Eclipse」に入れ替えられ、ベンチマークソフトまで動かしていた(同時刻より、WEBでもEclipseの詳細情報が公開された)。複数のショップでX58搭載マザーボードの展示は始まっていたが、動作デモの一般への公開はこれが初めて。

同社スタッフがなにやらゴソゴソと…

マザーボードが「Eclipse」に入れ替わった

CPU-Zの画面では、CPUは「Core i7 Extreme 965」

4コア×2(HT)で論理的には8コアに見える

新CPUのCore i7については、すでに大原雄介氏から詳細なレビューが出ているので、仕様や性能などについてはそちらを参照して欲しい。

ところでこのX58チップセット、Intelからは未発表であるため、搭載マザーボードの発売日も明らかになっていなかったが、MSIスタッフは「今月発売」と明言。いよいよ新プラットフォームの登場も近いようだ。今回は出費も大きいので(ソケットが従来のCore 2シリーズと互換性がないので、新CPUも一緒に買う必要がある)、そろそろお金の準備も始めた方がいいかもしれない。

ちなみに、2日目最後のセミナーにはIntelの"神様"こと天野伸彦氏が登壇、「4コア8スレッドの新型CPU Core i7はこうなる!」と題して講演を行ったのだが、「お前は口を閉じてろ」と言われているそうで、いつもの"天野節"は封印。淡々とした説明に終始した。Core i7については、「万人向けというよりは、性能向上を探求するユーザー向けの製品」とし、注意を促した。

秋葉原のイベントではお馴染み、Intelの"神様"こと天野伸彦氏

メモリについて。性能を発揮するためには3枚単位で使って欲しいと天野氏

新旧ソケットの比較。互換性はないので注意

新しいターボは従来よりも効きやすいそうだ