──Consumer Electronicsといっても非常に幅が広いわけです。Digital TVなどがハイエンドにあたるでしょうし、携帯音楽プレイヤーなどはローエンドでしょう。具体的にどんなマーケットを想定されていますか?

Steenman:我々はDigital Homeに非常に幅広くFocusしている。STBや次世代のDigital TVといったものだ。その中でも、我々は家庭におけるMedia Experienceに注力している。

──例えばDigital TVの話をすると、今は30fpsとか60fpsといったリフレッシュレートの製品がメインですが、これが倍速の120fpsとか、さらに倍の240fpsといった話が出ています。これらの制御は、主要なDigital TVのベンダが自前でコントローラを作っている訳ですが、こうしたマーケットに参入するという話ですか? それとも、もっとアプリケーション上位層の話なのでしょうか?

Steenman:具体的な製品の詳細は私からは説明できない。それに関してはDigital Home Groupと話をしてもらったほうがいいと思う。

──1つ確認させてください。Willcom D4という製品があります。これはAtomプロセッサをベースとした携帯電話で、Windows Vistaが動くという恐ろしいものですが、確かに存在します。今、Willcom D4向けに製品を提供しているのはChandrasekher氏率いるUltra Mobility Groupですが、今後同種の製品はWillcomだけでなく世界中で様々なメーカーが手がけてゆくと思われます。こうした製品については、やはりUltra Mobility Groupが製品を供給してゆく形になるのでしょうか?

Steenman:それはMIDという定義でいいのかね?

──それが次の問題です。現在、PCとConsumer Device、Industory Deviceは次第に混在してゆく方向にあります。Windows D4の場合、Windows Vistaが動くという観点に立てばPCですが、実際は携帯電話です。同様に、PCそのものであるEmbedded Deviceも次第に増えてゆくでしょう。こうした場合、どの事業部が製品を提供するのでしょうか?

Steenman:我々はマーケットに対して(事業部の壁に)ある種の透過性を持っている。だからある製品を提供する場合、内部的に「誰が製品を供給し、だれが面倒を見るか」を話し合うことで、顧客に対して最適な解を提供することが可能になっている。ただUltra Mobility Groupは(Willcom D4の様な)従来には無かったまったく新しいカテゴリ、つまりUltra Mobility PCとかMIDなどにFocusしている。

彼らはまたSmart Phoneの様なマーケットもターゲットとしている。それ以外のMobility Deviceについては、Mobility Groupの範疇となる。我々はもっとEmbedded的なもの、例えばプリンタだったり、列車の自動制御だったり、といった事に携わっている。

──ついでにもう1つ。NetTop/NetBookマーケット向けとしてOfficialにはまだアナウンスされていませんが、IDF ShanghaiでSingle Core SolutionとDual Core Solutionがあることが公開されました。IPDでも、やはりSingle Core SolutionとDual Core Solutionを提供するのでしょうか?

Steenman:そういう捉え方で正しい。PC向けとまったく同じプラットフォームをEmbedded向けにも提供する。