梅雨時は、飼い犬にとって耳や皮膚のトラブルが増える季節。散歩に行けずにストレスがたまるワンちゃんも多いのではないだろうか。そうした散歩にいけない時間をスキンシップやお手入れの時間に充てれば、病気の予防や早期発見が期待できるはず。そこで今回は、アニコム損害保険から人気権種別でみる梅雨の過ごし方を紹介。梅雨明け宣言が出始めた時期だがそれまで待てないワンちゃんのためだけでなく、飼い主と愛犬の絆を深めるためにも参考にしていただきたい。

憂鬱な雨の日こそ、愛犬とのスキンシップを図ってみては?

アニコム損害保険が実施した「愛犬との梅雨の日の過ごし方」調査によると、半数以上の飼い主が雨の日に散歩に「行かない」と答え、3割の飼い主が、雨の日の散歩は「時間、距離を短めにする」と答えている。また、普段は、7割を超える飼い主が1日に1回以上散歩に行くと答えていることから、雨が続くと、愛犬の運動不足、ストレス増加に繋がるケースも考えられるという。そのための工夫として「散歩の代わりに、室内でボールなどのおもちゃで遊ばせる」、「普段より長い時間遊んであげる」など、愛犬にストレスが溜まらないよう工夫をしている飼い主もいるようだ。

さらに一般に小型犬は、1日、1~3回、10~30分程度の散歩が適当といわれているが、人気犬種の散歩時間を集計してみると、体格(体重)と散歩時間は比例している。

人気犬種別で見る梅雨時の散歩の平均時間(分/1日)

チワワ ミニチュアダックス トイプードル 柴犬
23.2分 28.3分 35.0分 53.0分

人気犬種別で見る梅雨時の散歩の頻度

頻度 チワワ ミニチュアダックス トイプードル 柴犬
1日に1回 18.5% 29.6% 56.3% 6.7%
1日に2回 12.2% 22.2% 25.0% 73.3%
1日に3回 12.2% 12.5% 6.7%
2日に1回 4.1% 7.4% 13.3%
散歩しない 36.7% 7.4% 6.2
1週間に1回 6.1% 18.6%
その他 10.2% 14.8%

つまり体重が少ない犬種ほど、散歩時間が少ないということになる。たとえばチワワの飼い主には、散歩をしないという方も多い。同社は「運動量は、室内でも十分だが、他の犬と触れ合って社会化を身につけるには、屋外での散歩も大切です」と話す。またミニチュアダックスについては「椎間板ヘルニア予防のためにも階段、段差、ジャンプなどには要注意しながら遊ばせてください」、トイプードルは「足が強くない犬種なので、高い所からの落下に注意」、柴犬は「のみアレルギーなどを起こす子も多いので、のみ予防をしてから散歩を楽しもう」と呼びかけている。