「横浜ベイクォーター」は、三菱倉庫が2006年8月に横浜・ポートサイド地区再開発の一環として横浜港を望むウォーターフロントにオープンした大型商業施設。開業時から「ペットと一緒にお買物を楽しめる施設」を売り物にしてきた。約75店舗が並ぶ施設内にはワンちゃん専用ホテル、ペットグッズショップやドッグカフェの他、ペットと一緒に入店して食事を楽しめるレストランやカフェなどの飲食店が10店舗以上揃っている。

オープン時から“ペットと一緒にお買物を楽しめる施設”が売り物の横浜ベイクォーター

そんな「横浜ベイクォーター」の特長をさらに広く知ってもらおうと、昨年から始まったのが「ベイ ドッグ フェスタ」。今年も2月9日(土)から3月2日(日)まで、ワンちゃんの写真撮影会やしつけセミナー、クーポン配布などの催しが連日くりひろげられている。そのメインイベントがこの「マスコット犬コンテスト」。今年も全国から195頭の応募があり、書類による一次審査を勝ち抜いた60頭がコンテスト会場である「横浜ベイクォーター」3階のメイン広場に集結した。

横浜駅東口にある大型商業施設「横浜ベイクォーター」で24日、「第2回横浜ベイクォーター マスコット犬 コンテスト」が開催され、一次審査を通過した60頭のワンちゃんたちが自慢のドッグウォークや自己PRを競い合った。約3時間に及ぶワンちゃんと飼い主さんたちの"ホットな闘い"の末、横浜市神奈川区在住のフレンチ・ブルドッグ「アラン」くん(1歳)がグランプリに輝き、二代目マスコット犬に選ばれた。

レッドカーペットが敷きつめられた審査会場。応援のワンちゃんも多数押しかけた

参加者は審査員席の前で個性と妙技をご披露するが、ハプニングも続出!

前列中央右側が初代マスコット犬チャチャくん、左側が二代目に選ばれたフレンチブルのアランくん。後列は審査員のみなさん

審査員席には元五輪代表の勅使川原郁恵さんも

前日からの強風で参加者の交通の便が心配されたが、12時を過ぎる頃から出場するワンちゃんやその家族だけでなく、応援に訪れたワンちゃんも含めて数十頭のワンちゃんが続々と会場であるメイン広場に集まりはじめた。いずれもきれいにトリミングして、おしゃれなファッションに身を包んだワンちゃんばかり。海に面して大きく迫り出したテラスになっているメイン広場は、さながらワンちゃんたちの社交場と化し、華やかな雰囲気に包まれた。

13時過ぎ、明るい春の太陽の下でいよいよコンテストがスタート。参加者のワンちゃんと飼い主さんはレッドカーペットをウォーキングしてステージに上がり、審査員の前で特技や自己PRをご披露する。元気よくステージに駆け上がるワンちゃん、尻込みして飼い主さんに抱えられてやっと登場のワンちゃんとそれぞれ個性豊か。ステージ上では、日頃鍛えたボールキャッチやダンス、ポージングなど、ご自慢の技をご披露して審査員にアピールした。

コンテストの審査員は、横浜ベイクォーターを運営する横浜ダイヤビルマネジメントの竹内和彦社長や『Dog Fan』編集部の花田佳子氏など5名。今回は特別ゲスト審査員として、ショートトラックスピードスケート選手で長野からトリノまで三大会の五輪代表を務めた勅使川原郁恵さんも参加して、次々と登場するワンちゃんたちの愛くるしい姿や"妙技"に見とれた。

元五輪選手・勅使川原郁恵さん(左側)の“ベストアスリート賞”も設けられた

ワンちゃんたちの“妙技”に審査員のみなさんも思わず笑顔に

日本ではまだ珍しいブリヤード犬も登場

参加したワンちゃんは、掌に収まるほど小さなチワワから、人気のミニチュアダックスフント、トイプードル、さらにはゴールデン・レトリーバーといった大型犬まで実に多種多様。中には、日本国内で初めて生れたブリヤード犬という珍しいワンちゃんも登場して、会場の注目を集めた。

日本で初めて生れた珍しいブリヤード犬も登場した

カゴに入って“はい!ポーズ”で審査員に可愛さをアピール!

はい、ジャンプ! ワンちゃんも飼い主も必死だ

主催者によれば、横浜ベイクォーターにはふだんから地元の横浜だけでなく、埼玉県や千葉県からもペット連れの常連客が訪れるそうで、そうした客同士の間ではペットを通した交流の輪が広がっているという。今回のコンテストにもそんな仲間同士で参加した方が多く、ステージに登場すると客席から声援が飛ぶなど、コンテストはファミリーな雰囲気の中で進んだ。