COMPUTEX TAIPEI 2007にてMSIが、独自のCPUクロックアップ技術「TURBO technology」を内蔵するゲーマー向けノートブックPC「GX600」を出展している。本体上に設置された"TURBO"ボタンを押すだけで、リブートなどを必要とせずにそのままオーバークロックができるというもので、同社によればノートタイプでは世界初の機能。

オーバークロック機能を標準搭載するMSIの「GX600」。デザインはゲームユーザーを意識したものだろうか

TURBO technologyのオーバークロック機能は、FSBクロックの設定をコントロールすることで実現している。上昇率は一律20%に設定。ブースにはCore 2 Duo T7200(動作周波数2GHz)を搭載するGX600が展示されており、試しに"TURBO"ボタンを押してみたところ、OS起動状態のまま即座に動作周波数が2.4GHzまで向上することが確認できた。

この"TURBO"ボタンをポチッとするだけで…

OS起動状態のまま即座にCPUのクロックアップができる。もう一度ボタンを押すと、これまた即座に定格動作に切り替わる

プラットフォームはSanta Rosa世代のCentorino Duoで、同プラットフォームのオーバークロック技術である「Enhanced Dynamic Acceleration Technology」と同時に機能することが可能という。オーバクロックによる発熱増大の影響が心配になるが、入念にテストした上で熱設計しているとのこと。

Santa Rosaの「Enhanced Dynamic Acceleration Technology」によるオーバークロックもそのまま有効

ハードウェアの主な仕様は、ディスプレイが15.4インチWXGAのワイド液晶、チップセットがPM965+ICH8-M、グラフィックスがGeForce 8600M GT 512MB。ほかWebカメラやE-SATAコネクタなどを搭載している。

ベアボーンやOEMなど、日本国内向けの展開も進められているということなので、期待して登場を待ちたいところ。発売時期や価格は未定だが、参考までにGX600のベースとなったモデルは7月に発売の予定があり、価格は10万円台中盤とされている。