4月10日は「フォントの日」。説明するのも野暮ですが、4と10で「フォン(4)ト(10)」と読む語呂合わせです。
実は単なるダジャレではなく、フォントベンダーでもあるソフト会社のアドビが日本記念日協会に申請し、2017年に登録された正式な記念日なんです。
そんなフォントの日をお祝いすべく、アドビ公式Twitterアカウント(@creativecloudjp)で展開されている「フォント感クイズ」とマイナビニュースがコラボ! 普段何気なく見ているロゴのフォント(書体)に関するクイズと、そのフォントを選ぶに至ったストーリーをお届けします。
「アドビ」のロゴに使われているフォントは?
ラストとなる第4問は、フォントの日の立役者であるアドビのロゴ。使われているフォントは以下のどれでしょう?
- Adobe Clean
- AlberNew
- Myriad
答えは決まりましたか? 正解は下にスクロールしてください!
正解は…………
1番のAdobe Cleanでした!
このフォントに決めた経緯を、アドビの担当者に聞きました。
ロゴの開発ストーリーは?
アドビのオリジナルロゴは、1982年に共同創業者ジョン・ワーノックの妻であるグラフィックデザイナーのマーバ・ワーノックによってデザインされました。
アドビが企業として拡大・進化を続けるにつれ、ロゴも進化していきました。1993年には、オリジナルデザインから、アルファベットの「A」をひっくり返したデザインに移行、2014年のリニューアルの際には(注:ロゴ下の大文字で「ADOBE」の表記に)、自社で開発したタイプフェイスデザイン(書体)「Adobe Clean」を採用しました。
現在もどのような場面やサイズで使われる場合でもロゴが機能的であるよう微調整を続けていますが、世界的に認知されているこのロゴは、アドビブランドを象徴するものであり、当社が現在、そして未来に与える影響を示すものであると考えています。
今のフォントを選んだ理由は?
アドビのタイプフェイスデザインであるAdobe Cleanは、ブランドを表現する独自のタイプフェイスデザインを作るために2009年に社内で開発されました。
タイポグラフィは、ブランドの表現方法において非常に重要な役割を果たします。Adobe Cleanは、あらゆるタッチポイントや表面でアドビを表現するための、新鮮で特徴的かつスケーラブルなタイプフェイスデザインとして機能しています。
Adobe Cleanは、丸みを帯びた文字のフォルムや、有機的な曲線とシャープな角を組み合わせたカウンターなど、親しみやすさを特徴としクラフト感や上質感を表現しています。長年にわたりデジタルタイポグラフィをリードしてきたアドビが、この書体を自社でデザインしたことは、改めてこの業界におけるアドビの影響力を示したものだと言えます。