コントや「クリエイターズ・ファイル」などでキャラになりきる演技力を生かし、俳優としてドラマや映画に出演することも。2024年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』では藤原実資という重要な役どころを任された。
「大河ドラマは決まったセリフがあるので、セリフがなく自由にしゃべる『クリエイターズ・ファイル』とは真逆でしたが、いろんなキャラクターをやってきたので、藤原実資はこういう感じかなと、自分の中で想像して作っていくというのは通ずる部分もあるのかなと。でも次元が違って、本物の演技の世界だなと思いました」
先日、7月18日よりPrime Videoで配信される実写版『笑ゥせぇるすまん』で主人公・喪黒福造を演じることも発表され、公開されたビジュアルに「ぴったり」「再現度すごい」などと絶賛の声を相次いだ。
「スタイリストさんがだいぶ前から『喪黒福造、いけますよね』と言ってくれていたので、『うわ! 来た!』と思いました(笑)」
俳優業への思いを尋ねると、「ドラマや映画のお仕事は、個人的にはここ1年半でもう充分な程に経験させていただきましたので、、笑」と控えめで、「本業は芸人で、面白につながることに一番興味があるので。もちろんオファーをいただけたらうれしいですけど、軸はこっちなので」と話した。
胸やけ必至の体感型エンターテインメント展覧会を開催
8月8日から開催される「胸やけ大博覧会」は、会場でしか見ることのできない展示物や撮り下ろしの映像、これまでに登場した100人を超える全クリエイターが勢揃いする狂気の部屋など、胸やけ必至の濃厚でクリエイティブな数々の展示が楽しめる体感型エンターテインメント展覧会。開催期間中にクリエイターが登場するイベントも予定されているという。
秋山は「遠近法でしか仕事を受けない上杉みち君と一緒にお芝居ができたり、ファッションデザイナーYOKO FUCHIGAMI先生の専属モデルになれるランウェイを作ってみたり、ただ見るだけじゃなくて体感できるものを考えています」と魅力を伝え、「必ず胸やけすると言われている、胃薬がいるんじゃないかなというイベントなので、キャベツを胃に敷いてきた方がいいと思います(笑)。それぐらい10年分の思いが詰まったイベントなので、ぜひ来ていただきたいです」とアピールした。
今後の抱負を尋ねると、「30代から『クリエイターズ・ファイル』を始めて、今年47歳になるので、50代のキャラとかが扮装芸ではなく、まんまじゃないかと。その領域になるのを見てみたい。逆に、上杉みち君は6歳なので、どこまでいけるのかというのも気になります」と年齢を重ねることによる変化を楽しみにしているようで、「見てくださる方や、衣装さんやメイクさんなどスタッフさんがこのお遊びに付き合ってくれるんだったら、ひたすらやり続けたい」と語っていた。
1978年8月15日生まれ、福岡県出身。1998年NSC東京校4期生として入学。同年、山本博、馬場裕之と共にお笑いトリオ・ロバートを結成し、2011年には『キングオブコント』で優勝を果たした。映画『デトロイト・メタル・シティ』(2008)や『漫才ギャング』(2011)、ドラマ『俺の家の話』(2021)、『光る君へ』(2024)など、映画やドラマにも出演。体モノマネやなりきりモノマネを得意とし、2015年に始めた「ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル」が人気を博している。