Roborock Technologyが、折りたたみ式のロボットアームを内蔵し、床に落ちているものを自動で拾い上げて片付ける機能を備えた異色のロボット掃除機「Roborock Saros Z70」を日本で初公開! もたつくことがない滑らかな動きに、ロボット掃除機の新たな可能性を感じました。発売日や価格は未定としながら、日本投入の計画を進めているとしたのも注目です。

  • Roborockのロボットアーム付きロボット掃除機「Roborock Saros Z70」。実際に動作している様子はとても滑らかかつ正確で、実用性はかなり高そうだと感じた

Saros Z70は、今年のCES 2025で発表したロボット掃除機。5軸の折りたたみ式ロボットアームを搭載しており、靴下やミニタオル、ティッシュペーパーなど300g以下の物体をつかみ、指定の場所に片付ける機能を搭載しています。

  • Saros Z70の見た目は一般的なロボット掃除機とそれほど変わりない。アームを内蔵しながら、上部が出っ張っていないのはお見事

5月27日に開かれた「Roborock Saros 10」などの新製品発表会では、新製品一覧にSaros Z70の名はなかったものの、実際に動作する製品を展示し、アームでものを片付ける様子を実演しました。

【動画】床に落ちている手ぬぐいを拾って片付ける様子。場所を認識して近づき、2本の爪でしっかりつかみ上げて指定の場所に片付けてくれた。動作も予想以上にきびきびしており、実用性は高いと感じた

  • 上部のカバーが開いて折りたたまれていたアームが出てくる

  • 落ちているモノを認識し、2本の爪が開いてつかまえる

  • モノをつかんだまま指定した場所に移動し、アームを低い位置に下げたうえで爪を開けてモノを落とす

Saros Z70の詳細なスペックは明らかにされていません。担当者によると「時期や価格は未定ながら、日本での販売も計画している」ということで、2025年中には何か動きがある可能性がありそうです。

  • 発表会では、ハイエンドモデル「Saros 10」(左)よりも台座の高さがワンランク低く、ロボット掃除機としてのトータルの性能はSaros 10に譲る仕上がりになるとみられる

  • 新製品に自信を見せる、APACマーケティング責任者のDan氏(中央)と日本PRマネージャーのアンダーソン勇介氏(右)。左はRoborock掃除機のゆるキャラRocky