現在放送中のABCテレビ ドラマ+『青春シンデレラ』(ABCテレビ 毎週日曜24:25~、テレビ神奈川 毎週月曜25:30~ほか)で、主人公・萩野紫苑を演じる久間田琳加。夕のぞむ氏の同名漫画を原作に描かれる同作は、高校時代に初恋の相手・長谷川颯真(本田響矢)から受けた失恋のトラウマを抱える29歳の紫苑が、洗練された見た目と確かなスキルでビューティーコンサルタントとして勤める中、あることをきっかけに中身は29歳のまま、17歳の高校時代にタイムスリップしてしまうラブストーリーだ。
約2年ぶりに主演を務める久間田。現在は女優やモデルとして活躍しているが、デビュー当時は厳しい現実に涙することもあったという。その活動の根底にあった経験と涙の理由、そしてそれを乗り越えるための“努力”とは。
■共演・本田響矢の印象は「長谷川くん重なる部分が多い」
――今作は少女マンガが原作ですが、少女マンガ好きの久間田さんから見て、見どころ・胸キュンポイントはどこでしょうか?
私は日ごろからマンガをたくさん読むのですが、やっぱりこの作品は本田響矢さん演じる長谷川くんがすごくポイントだと思います。私が演じる紫苑も長谷川くんの言葉によって行動が左右されるように、随所で物語を展開させる存在。現実にいそうでいないタイプの男の子で、今にも消えてしまいそうな儚さも持ち合わせている感じがすごく少女マンガっぽいんですよね。個人的に長谷川くんと本田さんが結構重なる部分が多いように感じたので、「普段からこういうこと言ってる感じ?」と、つい聞いちゃいました(笑)。
――それだけリアルな長谷川だと久間田さんも自然に役に入れそうですね。今作では、タイムスリップしてしまう主人公・紫苑の29歳と17歳の演じ分けにも注目ですが、演じる上で意識したことはありますか?
どの紫苑にも共通しているのは、恋愛の部分での免疫がないまま29歳になったということ。その部分のピュアさは忘れたくないねと、監督ともお話しさせていただきました。なので、演じる上では、タイムスリップして高校生になった「中身は29歳の紫苑」に重心を置いています。あとは29歳の紫苑はメイクや髪型、衣装など、周りの皆さんの力を借りて29歳に見えるように仕上げていただいてます(笑)。
■羽田美智子から学んだ座長としての意識
――今回、約2年ぶりに主演を務めますが、以前と比べて立ち振る舞いなどに変化はありますか?
2年前の『マリーミー!』のときは、ドラマ自体が初出演だったので、映像の現場の雰囲気も分からず飛び込んだんです。それから徐々に女優としてのお仕事もいただけるようになって、様々な現場を通して先輩方の立ち振る舞いや居方をたくさん学ばせていただいたので、チームの皆さんとしっかりコミュニケーションをとって少しでも現場を引っ張っていけていたらいいな……と思いながら撮影に挑んでいます。
特に印象に残っているのは『#コールドゲーム』(21)で共演した羽田美智子さん。それまでに出演した作品は同世代の役者さんと一緒になることが多く、大先輩方と共演することはあまりなかったんです。そのときの(羽田さんの)共演者の方々やスタッフさんへの気配りが常に明るくて、その姿がとてもかっこよかった。今でも参考にさせていただいています。
――羽田さんのように明るい現場作りを意識していると。また、今作で久間田さん演じる紫苑は、長谷川に告白をしますが、久間田さんは自分から告白できるタイプ?
ええ~! 私は絶対できないと思います(笑)。緊張もすごいだろうし、言いたいことを決めていっても絶対言えない気がします。だから紫苑ってすごく勇気あるなって。なかなかできない行動ですよね~。
しかも紫苑の告白シーンって、実はクランクイン初日に撮影したんですよ(笑)。なのですごく緊張したのですが、本当に告白する人はもっと緊張しているんだろうなと、紫苑の気持ちを感じながら撮影に臨みました!