Slackは7月18日、サービス開始以来初の価格改定(値上げ)を行うことを発表した。またフリープランでは、メッセージ数/ストレージ容量の上限を廃止してストレージを無制限とするかわりにメッセージ履歴にアクセスできる期間を90日間とするなどの変更が行われる。

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プロプランの価格改定

値上げが行われるのは有料プランのうちプロプランのみ。ビジネスプラスプランとEnterprise Gridプランは価格改定の対象外。価格改定は9月1日から適用される。

月額料金は960円から1,050円への値上げ。年間契約の場合は、10,200円(1カ月あたり850円)から11,100円(1カ月あたり925円)への値上げとなる。

現在、プロプランを年払いで利用中の場合、9月1日より前に年間契約を更新することで改定前の料金が1年間適用される。新規加入/月払いから年間契約への変更の場合も、9月1日より前に契約を行うことで改定前の料金が1年間適用される。

フリープランのサービス内容変更

フリープランの利用上限変更は、これまでのメッセージ数10,000件/ストレージ容量5GBという上限を撤廃してファイルストレージを無制限に利用できるようにするかわりに、メッセージ履歴へアクセス可能な期間を90日間に制限するというもの。Slackでは、「フリープランを活用しているチームでは、ほとんどの場合、制限が90日に変わったことでアクセスできるメッセージ履歴が増えるでしょう」としている。

90日間が経過した後のメッセージはサーバーから削除されるわけではなく、非表示となってアクセスが制限されるだけなので、非表示になった後でもワークスペースを有料プランへアップデートすればすべてのメッセージ履歴にアクセスできるようになるという。ただし手動で削除したメッセージ/ファイルは有料プランへアップデートしても復元はできない。

また、チャンネルやダイレクトメッセージのなかで音声、動画、画面の録音・録画を送信できる「クリップ」がフリープランでも利用できるようになるほか、メッセージやファイルの保存期間を設定できるようになる。この設定を利用し、設定した保存期間が経過して削除されたメッセージ/ファイルも、手動削除したものと同様、有料プランへのアップデートを行っても復元されることはない。

これらのフリープランのサービス内容変更も、9月1日から適用される。