米Intelが1月26日(現地時間)に発表した同社2021年度第4四半期(2021年10月〜12月)決算は増収減益だった。PC市場の供給逼迫、サプライチェーン混乱の影響を受けたが、売上高・利益ともアナリストの予想平均を上回った。2021年通年では売上高747億ドル(非GAAP、前年比2%増)、過去最高だった2020年を上回った。
10〜12月期の売上高は205億ドル(前年同期比3%増)、純利益は46億ドル(同21%減)で1株利益は1.13ドル。非GAAPだと、売上高195億ドル(同4%増)、純利益45億ドル(同27%減)、1株利益1.09ドル。アナリストの予測(非GAAP)は、売上高183億ドル、1株利益0.90ドルだった。以下は事業グループ別の売上高。
- クライアントコンピューティング・グループ:売上高101億ドル(前年同期比7%減)。内訳は94億ドルがプラットフォーム (同5%減)、7億ドルがその他 (同28%減)。ノートPC向けの売上高が同16%減、デスクトップ向けは同19%増だった。
- データセンター・グループ:売上高73億ドルで前年同期比20%増。売上高の内訳は64億ドルがプラットフォーム(前年同期比22%増)、9億ドルがその他 (同9%増)。
- Internet of Thingsグループ (IoTG):売上高10億5800万ドル (前年同期比36%増)。
- Mobileye:売上高3億5600万ドル (前年同期比7%増)
- プログラマブルソリューションズ・グループ (PSG):売上高4億8400万ドル (前年同期比15%増)。
PC向けプロセッサを扱うクライアントコンピューティング・グループは、PCの在宅需要による2020年10〜12月期の大きな伸びに対する反動減で7%減だったが、アナリストの予想平均(96億ドル)を上回った。データセンター・グループも予想を上回っており、同グループとInternet of Thingsグループの売上高は過去最高。
2022年1〜3月期については売上高183億ドル、売上総利益率49%、非GAAPで売上高183億ドル、売上総利益率52%という予測を示した。CEOのPat Gelsinger氏によると、次世代Xeon(Sapphire Rapids)は予定通りに2022年1〜3月期に出荷を開始、4〜6月期に生産を拡大する。