米Appleは12月13日(現地時間)、macOS Montereyのアップデート「macOS Monterey 12.1」の提供を開始した。SharePlayと"デジタル遺産"機能が追加され、Apple Music Voiceプランをサポートする。

SharePlayは「FaceTime」や「TV」、「ミュージック」、その他の対応しているアプリを通じて、映画やドラマ、音楽などの再生を離れた場所にいる友達や家族と同期し、視聴体験を共有できる機能。操作の共有によって一時停止/再生、早戻し、早送りが全員に反映され、会話時にコンテンツ再生の音量を自動的に下げるスマートボリュームを備える。画面の共有も可能で、共同作業などに利用できる。iPhoneおよびiPad向けには10月25日にiOS 15.1/iPadOS 15.1で追加されており、macOSへの追加が待たれていた。

"デジタル遺産"は、ユーザーの死後にApple IDのアカウントにアクセスしてデータを管理する人物を指定しておけるプログラム。「故人アカウント管理連絡先」としてApple IDアカウントに追加する。

Apple Music Voiceプランは、音楽サブスクリプションサービス「Apple Music」のSiri専用にデザインされた新プラン。音声操作に限られるが、9,000万曲を超えるApple Musicの全ての音楽、プレイリスト、ステーションにアクセスでき、月額480円という低料金で利用できる(Apple Musicの通常個人プランは月額980円)。

それらのほか、iCloud+でランダムなメールアドレスを生成できる「メールを非公開」機能が「メール」アプリで使用できるようになった。「リマインダー」および「メモ」がタグの削除や名前の変更に対応。「株価」のティッカーで通貨を、チャートで年初来のパフォーマンスを確認できる。「写真」のメモリーのデザインがアップデートされ、インタラクティブなインターフェイス、アニメーションとトランジションのスタイル、複数の画像のコラージュが新たに追加された。新しいメモリータイプとして、世界各地の新しい祝日、子ども中心のメモリー、一定期間のトレンドが追加され、ペット用のメモリーが改善されている。「TV」アプリで、"ストア"タブから映画のブラウズ、購入、レンタルを全て一カ所で行えるようになった。