市川ソフトラボラトリーは12月9日、RAW現像ソフト「SILKYPIX Developer Studio」の最新版「SILKYPIX Developer Studio Pro11」「SILKYPIX Developer Studio 11」を発表した。RAW現像エンジンを一新し、解像感を高めた。不要物をブラシでなぞると簡単に除去できる修整ブラシなどの新機能も追加した。発売日は12月9日で、対応OSはWindows。ダウンロード版のみ用意し、パッケージ版は用意しない。
価格は、SILKYPIX Developer Studio Pro11が22,000円、SILKYPIX Developer Studio 11が13,200円。発売記念キャンペーンとして、2021年12月9日~2022年1月31日までの期間、SILKYPIX Developer Studio Pro11は19,800円、SILKYPIX Developer Studio 11は9,900円で販売する。各種アップグレード優待版も用意する。
SILKYPIX Developer Studio Pro11
SILKYPIX Developer Studio Pro11は、2004年に発売した高画質RAW現像ソフト「SILKYPIX」シリーズの最新版。プロの利用を見込んだ高性能バージョンとなる。最新版では、発売以降手が加えられていなかったRAW現像エンジンの改良を実施。デモザイク処理技術を新しくしたことで、今までにない高解像感が得られる。従来のデモザイク処理との切り替えも可能。
新機能として、合成モードに「超解像」合成と「多重露光(動体)」を追加。「超解像」合成では、画素数を1.5倍から2倍に増幅してから特徴点検出技術と画像一致点検出技術を活用し、半ピクセルレベルの位置合わせを高精度で処理。1枚だと輪郭のはっきりしない画像も、複数枚合成することで高解像画像を作り出す。
「多重露光(動体)」では、代表コマ(画像)に写っている被写体のみを残し、それ以外の動いている被写体は合成結果に残さない処理が可能。加えてノイズ軽減効果も得られる。iPhoneの写真フォーマット「Apple ProRAW」にも新たに対応し、データ内にある領域情報を使った画像調整も可能にした。
そのほかにも、ブラシを使って直感的な不要物除去できる「修整ブラシ」の搭載、部分補正ツールに「明瞭度」と「シャープ」を追加、部分的な光源に適したAWBの適用が可能な「Auto領域指定ツール」などを追加している。
SILKYPIX Developer Studio 11
SILKYPIX Developer Studio 11は、Pro11の機能を制限したスタンダード版。Pro11と共通の機能は、新デモザイク処理の搭載、特定色域の詳細調整、フィルタによるサムネイルの絞り込み機能、JPEG現像出力時の推定サイス表示機能、一括リネームの機構変更など。
合成モード、修整ブラシ、部分補正ツール「明瞭度」「シャープ」、Auto領域指定ツールなどには非対応。