日本科学未来館(東京・お台場)のシンボル展示として知られる球体ディスプレイ「ジオ・コスモス」。最新LEDパネルに貼り替える大規模メンテナンスが行われているが、その内部を初公開するイベントが11月27日から2022年1月23日まで開催される。

  • 大規模メンテナンス前のジオ・コスモス

イベント名は「ただいまメンテ中! ジオ・コスモスの“内部” 特別公開」。参加費は無料で申込も不要だが、入館料として大人630円、18歳以下210円が別途かかる(6歳以下は無料)。開館時間は10時~17時。休館日は火曜日(1月4日を除く)と年末年始(12月28日~1月1日)。

ジオ・コスモス(直径約6m、重さ約13t)ではこれまで、人工衛星の撮影データを取り込んでリアルな地球の雲の映像を流すほか、球体という特徴を活かした各種映像作品を上映してきた。現在、およそ11年ぶりに地上におろし、有機ELパネルから最新LEDパネルへ、1万362枚のパネルを手作業で貼り換える大規模メンテナンスが行われている。

今回、期間限定で特別公開するのは「球体シェル」と呼ばれる、発光パネルを貼り付けるための土台となる構造物の一部。アルミ製で、1枚の重さは約300kgあり、これを8枚組み合わせて球体をかたちづくっている。各シェルには発光パネルを取り付けるための穴が多数空けられており、間近でじっくり見られるという。時期によっては球体シェルの表面だけでなく、複雑な配線が見える裏側の様子も見学できるとのこと。

メンテナンスは2022年3月末までを予定しており、メンテナンス後は、高輝度化、広色域化やHDR対応により、明るく鮮やかで豊かな映像表現が楽しめるようになるという。なお、メンテナンス作業の進行状況によって同イベントの予定が変更になる場合は、未来館のWebサイトで告知する。

  • 球体シェル

  • 時期によっては、複雑な配線が見える裏側の様子が見学できるかもしれない