フォントワークスは、フラッグシップフォントである「筑紫シリーズ」の新書体をはじめとした、2021年秋の新書体を発表した。新書体はすべて、デスクトップフォントサービス「フォントワークスLETS」にて利用できる。
筑紫Cヴィンテージ明朝(2021年10月リリース)
「筑紫書体」は、フォントワークスの書体デザイナー・藤田重信氏が2004年に生み出したフォントワークスのフラッグシップフォント。
今回新書体が追加される「筑紫ヴィンテージ明朝」シリーズは、より上質な洗練された書風をイメージした毛筆書きの書体が特長だ。
2018年に発表された「Aタイプ」と「Bタイプ」に続き、今回「Cタイプ」が登場。Cタイプは、筑紫ヴィンテージ明朝シリーズの中でも硬質な書風。筑紫Cヴィンテージ明朝L Pro R/S Pro Rが、OpenTypeフォントおよびTrueTypeフォントにて提供される。
てんとう虫(2021年9月28日リリース)
「てんとう虫」は、サインペンで一画ずつ書かれた、手書き風の書体。右上がりではっきりと書かれた線と、先端の黒い丸がかわらしい印象をもたらしている。
てんとう虫 Std Lは、OpenTypeフォントおよびTrueTypeフォントにて提供されている。
カッコウ(2021年12月リリース)
「カッコウ」は、書体デザイナー・グラフィックデザイナーの神田友美氏が制作した新書体。フォントワークスLETSにも搭載している神田氏の人気書体「つばめ」のゴシック版といった立ち位置だ。
字形によって幅広や背高など大きさが異なり、文章を組むとコロコロとしたかわらしい表情を見せる。カッコウStd Bは、OpenTypeフォントおよびTrueTypeフォントにて提供される。
なお、2022年1月には「筑紫AMゴシック」、2022年春にはオリジナル欧文書体のリリースを予定していることも発表された。スケジュールは今後変更の可能性があるとのこと。